長野県

上松

自然歴史

木曽川沿いを走る列車の窓から、ふと目に入る岩の塊。 あれはなんだ、と思った瞬間には上松で降りている。 中央アルプスの谷間に刻まれた町。 派手さはない。 でも、何かが確かにある。 そう感じて降り立った上松は、想像より深い場所だ。

Best Season 新緑の5月と、紅葉が始まる10月が特にいい。 夏は赤沢の涼しさが際立つ。 冬は雪で赤沢が閉鎖されることがある。

上松のおすすめスポット

01

寝覚の床|川の中に、突然あらわれる別世界

木曽川の流れに削られた花崗岩が、川底から無数に突き出ている。

「床」というより「広場」だ。

その規模に、まず黙った。

遊歩道を下りると、岩の上に立てる。

足元は白くなめらか。

川の色は透明で、青みがかっている。

水深があるのに底まで見える。

浦島太郎が目を覚ました場所、という伝説が残っている。

たしかにここは、時間の感覚がおかしくなる。

午前10時頃に着いたが、すでに日光が岩に差し込んでいた。

光の当たり方で表情が全然変わる場所だから、できれば午前中に来たい。

駐車場から遊歩道を歩いて約15分。

足元は滑りやすいので、スニーカー以上の靴が必要だ。

サンダルで来ていた観光客が、途中で引き返している。

■ 寝覚の床 住所:長野県木曽郡上松町寝覚 入場料:無料 駐車場:あり(普通車500円程度) 見学時間:日中いつでも(遊歩道は足元注意)
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02

木曽赤沢自然休養林|人工物が、何もない。ただ、木だけがある

バスで赤沢まで入ると、いきなり空気が変わった。

ひんやりしている。

湿度が高い。

日が届かない。

樹齢300年を超えるヒノキが、頭上を覆っている。

幹の太さは1メートルを余裕で超える。

それが何十本も並んでいる光景は、圧迫感とも神聖さとも言える何かだ。

ここには森林鉄道が走っている。

片道約800円。

乗ってみると、林の中をゆっくり進んでいく。

窓から手を伸ばせば葉に触れる距離。

速度が遅いからこそ、木の大きさが実感できる。

歩いて一周するコースは約1時間半。

途中に「森林セラピーロード」があり、整備はされているが、勾配がある箇所もある。

正直、写真よりも体で感じる場所だ。

スマホを仕舞った方が、よかった。

■ 木曽赤沢自然休養林 住所:長野県木曽郡上松町小川赤沢 入場料:大人500円 森林鉄道:大人往復800円(季節運行) 営業時間:8:30〜17:00(季節により変動) 定休日:火曜日(繁忙期は無休)
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03

上松町歴史民俗資料館|木曽ヒノキに、人の一生が重なっている

入館料200円。

建物は小さい。

でも、中身は濃かった。

木曽ヒノキの伐採と運搬に関する資料が、丁寧に並んでいる。

江戸時代、ここの木は尾張藩が厳しく管理している。

勝手に一本でも切れば、死罪。

「木一本、首一つ」という言葉が残っている。

その言葉の重さを知ってから外の景色を見ると、木の見え方が変わった。

木を運ぶための「木馬(きんま)」という道具の実物が展示されている。

雪の斜面で木を滑らせて運ぶ、原始的な方法。

それだけの手間をかけて、山から街へ届けている。

スタッフの方が声をかけてくれた。

「見ていった?木馬道、今でも山に少し残ってるよ」と教えてもらった。

パンフレットには載っていない話だ。

■ 上松町歴史民俗資料館 住所:長野県木曽郡上松町小川1921-2 入館料:大人200円、小中学生100円 営業時間:9:00〜16:30 定休日:月曜日・年末年始
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モデルコース

Day Trip 9:00 寝覚の床→11:00 上松町歴史民俗資料館→13:00 昼食(町内の蕎麦屋)→14:30 赤沢自然休養林→17:00 上松駅発
1 Night 1日目:寝覚の床(午前)→資料館(昼)→赤沢自然休養林(午後)→木曽の宿に泊まる。2日目:朝の赤沢を再訪(光が全然違う)→木曽福島方面へ足を延ばして帰路。
Travel Tips 赤沢は夏でも肌寒い。 薄手の羽織りは必須。 寝覚の床は雨の翌日が水量多くて迫力がある。 上松駅からのバスは本数が少ないので、時刻表を事前に必ず確認すること。

上松への行き方

ICカード利用可
Access Time
名古屋から 約1時間50分
岐阜から 約2時間10分
浜松から 約2時間20分
大阪から 約3時間5分
東京から 約3時間10分
鉄道 上松駅へ

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