伊豆の山あいに、静かな温泉街がある。 修善寺は、派手さがない。 でも一度行くと、また来たくなる場所だ。 冬の朝、川沿いに立ち上る湯煙を見た瞬間、 ああここに来てよかった。 歴史と温泉と竹林。 それだけで、十分すぎるほどだ。
修善寺のおすすめスポット
修禅寺|1200年の静けさが、境内に残っている
創建は807年。
弘法大師・空海が開いたとされる寺だ。
冬の平日の朝9時すぎ、参拝者はまばらだ。
それがよかった。
山門をくぐると、空気が変わる。
気のせいかと思ったが、気のせいじゃない。
石畳が続いて、本堂が見えてくる。
朱塗りの柱が、冬の薄い光に映えている。
源頼家が幽閉され、暗殺された地としても知られる。
境内に頼家の墓もある。
歴史の教科書で読んだ話が、目の前に実在している感覚。
それが修禅寺の怖さでもあり、深さでもある。
本堂の中には入れないが、外から手を合わせるだけでも十分だ。
参拝は自由。
所要時間は20〜30分ほど。
朝一番に来ることを強くすすめる。
竹林の小径|朝8時、誰もいない緑のトンネルを歩いた
修禅寺の裏手から続く、竹林の遊歩道。
距離にして約300メートル。
歩いて5分もかからない。
短い。でも、密度が違う。
冬でも竹は青かった。
空を見上げると、竹が空を細く切り取っている。
風が吹くと、竹同士がぶつかってカラカラと音を立てた。
その音だけが聞こえる。
朝8時台に行ったら、観光客がほぼいない。
これは正解だ。
昼間に通ったときは人が多くて、写真を撮るのも難しかった。
小径の途中に石のベンチがある。
座って、ただ竹を見ている。
5分くらい、何も考えない。
そういう時間が、旅には必要だ。
夜はライトアップされることもある。
冬の期間限定でやっていることが多いので、事前に確認を。
独鈷の湯|川の真ん中に、温泉が湧いている
桂川の川底から湧き出る、伊豆最古とされる温泉。
修善寺温泉の象徴的な場所だ。
正直、最初は「ただの石組みじゃないか」。
でも、よく見ると川の中からもうもうと湯気が上がっている。
触ってみたら、熱かった。
本当に温泉だ。
現在は足湯・入浴はできない。
眺めるだけだ。
それでも来る価値がある。
この場所に立つと、何百年も前から人々がここで湯を使ってきたことが実感できる。
朝の時間帯、川霧と湯煙が混ざり合って幻想的だ。
冬の朝7時台、気温が低いほど湯気が濃く立ち上る。
橋の上から眺めるのがいい。
写真を撮るなら光が柔らかい午前中がおすすめ。
周辺に足湯の施設もある(無料)。
旅の疲れを少し取るには十分だ。
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修善寺への行き方
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