潮の匂いがする町だ。 駅を出た瞬間、海が近いとわかる。 鳥羽は派手じゃない。 でも、ずっと海と生きてきた人たちの気配が、 そこら中にある。 真珠、海女、魚、島。 ここに来ると、海の本気を見せてもらえる気がした。
鳥羽のおすすめスポット
鳥羽水族館|生き物の顔が、こんなに近かった
入場料は大人2,800円。
高いな。
でも、入って5分で後悔が消えた。
ジュゴンがいる。
日本でここだけ、だそうだ。
ガラスの前に立つと、ゆっくり近づいてきた。
目が合った気がして、動けなくなった。
館内は12のゾーンに分かれていて、
全部まわると2〜3時間はかかる。
カワウソのエリアでは子どもたちが壁になっていて、
大人は後ろから背伸びして見るしかない。
それでも見たかった。
アシカショーは13時と15時の2回。
席が埋まるのが早いので、
10分前には並んでおいた方がいい。
水族館に半日使うのは贅沢に思えるけど、
鳥羽に来たら外せない場所だ。
ミキモト真珠島|小さな島に、でかい歴史があった
橋を渡って、島へ。
たった数十メートルなのに、非日常感がある。
ここは御木本幸吉が世界で初めて
真珠の養殖に成功した場所だ。
1893年のこと。
その事実をなめている。
パールプラザでは真珠の選別体験ができる。
見た目が同じに見えた真珠が、
ひとつひとつ違うものだと気づくのに時間がかかった。
ランク分けの基準を教えてもらって、
急に目が利くようになった気がした。
海女の実演は11時・14時の2回。
白い磯着を着た海女さんが海に入り、
本当に素潜りで貝を拾って戻ってくる。
観光用の演出だとわかっていても、
あの息継ぎの瞬間に息を止めてしまった。
入場料は大人1,650円。
1時間半あれば、ひと通り見られる。
海女小屋|煙と炭火と、おばあちゃんの声
予約して行く場所だ。
当日行っても入れないことがある。
小屋の中は薄暗くて、
中心に大きな炉がある。
煙が天井に向かって昇っていく。
目が少ししみた。
海女さんが炭火でサザエを焼いてくれる。
はまぐり、伊勢えび、干物も出てきた。
トングも皿もない。
直接手でとって、食べる。
「これ、食べたことある?」
と聞かれた。
ない、と答えたら、
一番いい身のところを外して渡してくれた。
海女さんの手が、すごく温かかった。
生き物を扱ってきた人の手だ。
食事込みで3,000〜4,000円が相場。
観光施設というより、
誰かの家にお邪魔している感じだ。
そこがよかった。
伊良湖岬|先端まで行ったら、風しかない
鳥羽から車で1時間ほど、渥美半島の先端。
岬の駐車場に停めて、灯台を目指して歩いた。
道は整備されている。
でも人が少ない。
この静けさは予想していない。
灯台に着いたとき、風が強かった。
声が飛んでいく感じがした。
眼下に広がる水平線が、
どこまでも続いている。
伊良湖岬は愛知県側の話だけど、
鳥羽から伊勢湾フェリーで渡れる。
所要時間は約55分。
片道大人2,300円、車を積むと別途かかる。
フェリーの上からの景色が、
旅の中で一番好きだっただ。
遠ざかる鳥羽の島々を眺めながら、
まだ帰りたくない。
夫婦岩|朝5時に行って、正解だ
鳥羽から車で30分ほど、二見浦にある。
有名すぎて、逆に後回しにしている。
朝5時に着いた。
まだ暗かった。
夜明けと同時に岩が浮かび上がってくる。
しめ縄が張られた2つの岩が、
静かに海の上に立っている。
観光地っぽい写真を想像していたけど、
実物は違った。
もっと荘厳で、もっと静かだ。
カエルの石像がそこら中にある。
「無事帰る」という縁起物で、
みんながここに奉納していくらしい。
よく見ると、表情がみんな違う。
朝のうちは人が少ない。
9時を過ぎると観光バスが来る。
早起きして行くのが絶対にいい。
夜明けの夫婦岩は、
ほとんど誰にも教えたくない光景だ。
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