高山の風景
岐阜県

高山

温泉歴史

朝、6時に宿を出た。 誰もいない石畳の路地。 軒先から白い息が上がって、静かに朝市が始まる。 高山はそういう街だ。 派手さはない。 でも一度来ると、また来たくなる。 江戸時代からほとんど変わっていない町並みが、山の中にそのまま残っている。 それがどれだけ奇跡的なことか、実際に歩いてみて初めてわかった。

Best Season 紅葉の10〜11月と、雪景色の1〜2月が別格。 特に冬の白川郷ライトアップ期間は、一生に一度は見てほしい景色だ。

高山のおすすめスポット

01

古い町並|江戸時代が、ここだけ止まっている

三町伝統的建造物群保存地区、通称「古い町並」。

その言葉だけ聞くと、どこにでもありそうだ。

実際に歩いて、考えが変わった。

格子戸、酒蔵、用水路。

すべてが現役だ。

お土産屋でも、カフェでも、普通に使われている建物が江戸時代のものだったりする。

特に朝の8時台がいい。

観光客が増える前の、あの空気感。

日本酒の蔵元が杉玉を軒先に下げていて、その前を地元のおばあさんが自転車で通り過ぎていく。

これが日常なのか、と少し呆然とした。

一本入った路地も歩いてほしい。

メインストリートより、そっちのほうが面白い。

古い薬屋、手打ち蕎麦屋、陶芸作家のギャラリー。

気づいたら2時間経っている。

■ 三町伝統的建造物群保存地区 住所:岐阜県高山市上三之町ほか 入場料:無料(散策自由) 営業時間:終日 アクセス:JR高山駅から徒歩約10分
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02

高山陣屋|権力の匂いが、畳の奥からしてくる

全国に残る郡代・代官所の建物は、ここだけだ。

江戸幕府が飛騨を直轄地にして、260年間統治した拠点。

入場料430円。

この値段で、江戸時代の権力装置に入れる。

畳の部屋が続く。

取り調べに使われた白洲がある。

お白洲の横に、拷問具が展示されている。

リアルすぎて、少し足が止まった。

お米の年貢を管理していた蔵も残っている。

天井が高くて、ひんやりしていて、当時の米俵を想像するとスケールが変わってくる。

係の方が常駐していて、質問すると丁寧に教えてくれた。

「ここの柱、全部オリジナルですよ」と言われて、触ってみた。

ツルツルじゃなくて、ざらざらしている。

300年以上前の木の感触だ、と思ったら鳥肌が立った。

■ 高山陣屋 住所:岐阜県高山市八軒町1-5 入場料:大人430円 営業時間:8:45〜17:00(季節により変動あり、8月は18:00まで・12〜2月は16:30まで) 休館日:12月31日のみ アクセス:JR高山駅から徒歩約10分
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03

朝市|寒いほど、活気がある

高山の朝市は2か所ある。

陣屋前と、宮川沿いと。

開始は7時。冬は8時。

初めて行ったのは11月だ。

気温3度。

息が白くなる中、おばあさんが漬物を並べている。

たくあん、赤かぶ漬け、こうじ漬け。

試食させてもらって、全部うまかった。

1袋300円〜500円くらい。

荷物になるのに、気づいたら3袋買っている。

野菜も花も民芸品も売っている。

でも一番面白いのは、売ってる人たちだ。

地元の農家のおばあさんたちが、普通に世間話しながら店番している。

観光地の朝市というより、地元の市場に自分が紛れ込んだ感じ。

朝市だけのために早起きしてよかった。

それくらいの価値がある。

■ 宮川朝市 住所:岐阜県高山市川原町付近(宮川沿い) 営業時間:7:00〜12:00(冬期は8:00〜、4〜10月は早朝から) 入場料:無料 定休日:なし(悪天候時は出店なし) アクセス:JR高山駅から徒歩約5分
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04

白川郷合掌集落|雪が積もった夜、本当にここは江戸時代だ

高山から白川郷まで、バスで約50分。片道2,600円。

近いようで、山を越える。

トンネルを抜けた瞬間、景色が変わる。

夏に行くより、冬がいい。

断然、冬がいい。

1月〜2月の週末、夜間ライトアップがある。

合掌造りの屋根に雪が積もって、その白さが夜空に浮かぶ。

言葉にすると陳腐になるから、説明したくない。

見ればわかる。

集落の中は、今も人が住んでいる。

窓から灯りが漏れている。

生活の匂いがした。

「保存地区」という言葉が似合わない、生きている場所だ。

展望台まで登ると、集落全体を見渡せる。

夜は特に、集落の灯りがまとまって見える。

寒さも忘れた。

ライトアップ期間は整理券が必要。事前確認は必須だ。

■ 白川郷合掌集落 住所:岐阜県大野郡白川村荻町 入場料:無料(散策自由)・展望台は無料 冬季ライトアップ:1〜2月の一部土日祝、整理券制(無料) 高山からのバス:濃飛バス約50分、片道2,600円 アクセス:白川郷ICより車で約5分
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モデルコース

Day Trip 8:00朝市→9:30古い町並散策→11:30高山陣屋→13:00飛騨牛ランチ→14:30白川郷→17:00高山駅。昼のバス往復が鍵。
1 Night 1日目:朝市→古い町並→陣屋→飛騨牛ランチ→奥飛騨温泉郷で宿泊。2日目:早朝チェックアウト→白川郷(ライトアップ期間なら前泊が最適)→高山散策→帰路。温泉は平湯か福地が静かでよかった。
Travel Tips 飛騨牛は「まるっとステーキ丼」や串焼きで食べると手軽で安い。 レストランより屋台形式のほうが行列が短かった。 駐車場は陣屋前が埋まりやすい。 バス移動なら「高山・白川郷・北陸パス」が割安になる場合も。

高山への行き方

ICカード利用可
Access Time
名古屋から 約2時間50分
岐阜から 約3時間10分
浜松から 約3時間20分
大阪から 約3時間45分
東京から 約4時間15分
鉄道 高山駅へ

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