東京から新幹線で約1時間。 なのに、駅を出た瞬間に空気が違う。 夏でもひんやりして、深く息を吸いたくなる。 軽井沢は「避暑地」という言葉が似合いすぎて、 かえって行くのをためらっていた場所だ。 でも秋に来て、考えが変わった。 紅葉と静けさと、少しの冷たさが重なる季節が、 ここを特別にしている。
長野県の高原に位置する避暑地。軽井沢駅まで東京から新幹線で約1時間45分、広い範囲を回るなら車があると便利だ。旧軽井沢銀座は明治期から続く石畳の通りで、焼きたてパンの店が連なる。雲場池は駅から徒歩約20分、木立に囲まれた水辺は秋の紅葉で色づく。白糸の滝では浅間山の伏流水が幅70mの岩盤を幕状に流れ落ち、涼気とともに迫力ある景観を見せる。雲場池から白糸の滝へはレンタサイクルが手頃な移動手段だ。万平ホテルは1894年創業、軽井沢駅から宿泊者向けの送迎バスもある(要予約)。紅葉に染まる高原の秋。
軽井沢のおすすめスポット
旧軽井沢銀座|朝8時、人がいない商店街で食べるジャム
観光地の商店街は、混んでいるイメージしかない。
でも朝8時に行くと、全然違った。
シャッターがまだ半分開きかけで、
石畳に人影はほとんどない。
空気が冷えていて、ジャケットを着たまま歩いた。
「沢屋」のジャムは、ここに来たら外せない。
ブルーベリー、ルバーブ、りんご。
小さな試食スプーンをもらって、
3種類くらい食べ比べた。
1瓶540円〜、手土産に何本も買った。
10時を過ぎると人が増えてくる。
コーヒーを飲むなら「ミカドコーヒー」が老舗で、
モカソフトが400円。
テラスで飲んだら、木の葉が落ちてきた。
商店街の全長は約500m。
歩き切るのに30分もかからない。
でもそれでいい。
何度も往復したくなる通りだ。
雲場池|誰かが息を止めたような、水面の静けさ
地図で見ると、駅からさほど遠くない。
でも歩くと20分くらいかかった。
その道のりが、意外とよかった。
住宅街を抜けて、
木の多い道に変わって、
ひんやりした匂いがしてきたら、もうすぐ着く。
池に出た瞬間、声が出ない。
紅葉が水面に映り込んで、
赤と黄色がくっきり逆さに浮かんでいた。
池の外周は約400m。
ゆっくり一周しても15分かからない。
でも何度も足が止まった。
人は多かったけれど、騒がしくはない。
みんな同じように、少し黙って水面を見ている。
早朝に来ると、もやが出ていることがある。
その時間帯がいちばん静かで、
池が「生きてる」みたいに見えると、地元の人に聞いた。
次来るときは、絶対に朝に来よう。
白糸の滝|落ちてくる水の数を、数えたくなった
「滝」と聞いていたけれど、
イメージと全然違った。
岩肌から、細い水が何十本も糸みたいに流れ落ちている。
高さは約3m。
迫力より、繊細さに驚いた。
滝の前に立つと、ひんやりした風が来る。
水の音が静かで、ずっとそこにいたくなった。
駐車場から滝まで歩いて約5分。
道は整備されていて歩きやすい。
紅葉の時期は、水と赤い葉が重なって、
写真を撮る手が止まらない。
周辺に軽食の屋台が数軒出ていて、
とうもろこし1本400円を食べながら眺めた。
甘くて、体が温まった。
混む時間帯は昼前後。
16時ごろに行ったら人が減っていて、
滝の正面を独り占めできる。
あの静けさは、ちゃんと覚えている。
モデルコース
軽井沢への行き方
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