雪が降り始めると、思い出す場所がある。 新潟県の山あいに静かに湯けむりを上げる、赤倉温泉。 スキーで体を動かして、温泉で溶けて、夜は雪を眺める。 そのシンプルな繰り返しが、妙に心地よかった。 標高800メートルの空気は、街とは全然違う。
赤倉温泉のおすすめスポット
赤倉温泉スキー場|斜面を滑るたびに、妙高山が近づいてくる
ゲレンデに立つと、正面に妙高山がどーんとある。
これが最初の衝撃だ。
コース数は13本。
初心者から上級者まで使えるレイアウトで、初心者向けの緩斜面が全体の約半分を占める。
家族連れが多いのも、なんとなく納得した。
リフト券は1日大人4,500円前後。
午前中の雪質がとにかくいい。
新潟の山雪は水分が少なくて、スキーが走る感覚がある。
昼ごろになるとゲレンデが混んでくる。
10時前にはスタートしたい。
ゴンドラに乗ると標高1,300メートル付近まで一気に上がる。
そこから見下ろす赤倉の街が小さくて、少し誇らしい気持ちになった。
滑り終わったあと、温泉まで徒歩5分。
この動線の良さが、このスキー場の一番の強みだ。
妙高高原いもり池|冬の静けさは、夏の10倍増しだ
正直、夏の写真しか見ていない。
緑と水面と妙高山が映り込む、あの定番の構図。
冬に来たのは半分ノリだ。
でも、これが予想外によかった。
池の周りは雪で白くなっていて、水面がグレーに静まっている。
観光客がほとんどいない。
静かすぎて、自分の足音がうるさく感じるほどだ。
駐車場から池まで歩いて3分くらい。
ほぼフラット。
雪があっても歩きやすい。
冬の妙高山は、雪が積もって白くなっている。
その白い山が池の向こうに立っている。
夏とは全然別の景色だ。
周辺にビジターセンターがあって、中は無料で入れる。
妙高の自然について展示があって、10分ほどで回れる。
寒くなったらここで暖まるといい。
朝イチで行くと、ほぼ貸切になれる。
苗名滝|マイナス気温の滝は、轟音で迎えてくれた
「日本の滝百選」に選ばれていると知って、それほど期待していない。
そういうリストに入った場所はたいてい、想像の範囲内に収まる。
ここは違った。
駐車場からゆっくり歩いて15分ほど。
雪道なのでアイスバーンに注意が必要だ。
滑らない靴か、簡易アイゼンを持っていくといい。
滝に近づくにつれて、水しぶきのせいで気温が下がってくる。
マイナス5度くらいの日だったが、滝周りは体感でもっと寒かった。
落差55メートル。
見上げると首が痛くなる角度。
水量が多くて、轟音が体に響く。
言葉にするのが難しい体験だ。
冬は滝周辺が氷結することがある。
部分的に凍った滝と、流れ続ける水が共存していて、それがまた独特の景色をつくっている。
帰り道、耳がじんじんしている。
圧倒されるとはこういうことか。