明石という街は、地味に見えて、実はとんでもなく深い。 日本標準時子午線が通る街。 新鮮な魚が朝から並ぶ商店街。 江戸時代の城跡が市街地のど真ん中に残っている。 観光地らしく整備されすぎていないのが、逆にいい。 素顔のまま、そこにある。
明石のおすすめスポット
明石市立天文科学館|東経135度の真下に立つ、あの感覚
入館料700円。
エレベーターで上って、展望台に出た瞬間、視界が開ける。
大阪湾が見える。
明石海峡大橋が見える。
そして、足元に子午線が通っている。
プラネタリウムは昭和35年から動いている。
投影機がとにかくかっこいい。
宇宙人みたいなシルエット。
古いのに、現役。
解説員が生解説をしてくれる回があって、これが良かった。
録音じゃない、生の声で星の話を聞く。
子どもの頃に戻ったみたいな感覚になった。
時計塔は今も「日本の時刻」を刻んでいる。
ここが時間の基準点。
そう思って眺めると、塔の見え方が変わった。
明石城跡|城がない城跡で、なぜか満足した
天守閣はない。
最初それを知ったとき、正直ちょっと拍子抜けした。
でも行ってみたら、まったく後悔しない。
二つの櫓が残っていて、石垣の上に立っている。
朝9時頃に行ったら、ほぼ人がいない。
ベンチに座って、しばらくぼーっとした。
石垣の積み方が几帳面で美しかった。
江戸時代の職人が積んだもの。
400年近く経っても崩れていない。
公園内に堀があって、亀が泳いでいた。
緑が多い。
地元の人が散歩したり、ジョギングしたりしている。
観光地というより、生活の場。
その空気感がすごく好きだ。
JR明石駅から歩いて3分。
新幹線の乗継ぎがある人でも、行けてしまう距離だ。
魚の棚商店街|朝10時、すでに戦場だ
アーケードに入った瞬間、磯の匂いがした。
いい意味で。
全長350メートルほどの商店街に、鮮魚店がずらりと並ぶ。
明石だこ、明石鯛、いかなご。
値札の数字が、スーパーと全然違う。
安いというより、鮮度が段違いな分、この値段が正直なんだ。
たこ飯のおにぎりを売っている店があって、1個200円だ。
立ち食いした。
たこがちゃんと入っている。
ちゃんと旨い。
玉子焼き(明石焼き)は、商店街の中にも食べられる店がある。
一皿13〜15個で700〜800円ほど。
出汁につけて食べる。
たこ焼きとは別物だ。
平日でも地元のおばちゃんがいて活気がある。
観光客向けに媚びていない商店街は、久しぶりだ。