城崎温泉の風景
兵庫県

城崎温泉

温泉

冬の城崎温泉は、別格だ。 下駄の音が石畳に響いて、湯気が路地に漂う。 浴衣一枚で外湯をはしごする文化が、ここにはある。 「外湯めぐり」という言葉の意味を、体で理解した旅だ。

Best Season 雲海を見るなら10月〜1月の早朝が狙い目。 城崎温泉のカニ解禁は11月〜3月。 冬こそ、この旅の本番だ。

城崎温泉のおすすめスポット

01

さとの湯|駅を降りたら、まずここへ

城崎温泉駅を出て、徒歩30秒。

そこにさとの湯はある。

外湯の中で一番広くて、一番新しい。

2000年にできた施設で、露天風呂からは山が見える。

料金は800円。

タオルは持参するか、200円で購入できる。

到着初日、荷物を宿に預けてそのまま飛び込んだ。

サウナもある。

長旅の疲れが、じわじわと溶けていく感じがした。

1階は和風、2階は洋風の浴室に分かれている。

日替わりで男女が入れ替わるので、滞在中に両方入れる。

それに気づいたのは2日目の朝だ。

外湯めぐりのスタート地点として、ここを選んで正解だ。

■ さとの湯 住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島643 料金:800円(タオル別200円) 営業時間:13:00〜21:00(火曜定休) アクセス:JR城崎温泉駅から徒歩1分
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02

一の湯|江戸時代から続く、城崎の顔

城崎温泉の外湯の中で、一番格式がある。

「天下一の湯」と称されてきた歴史は、江戸時代にまでさかのぼる。

正面の唐破風造りの建物は、写真で何度も見ている。

実際に目の前に立つと、想像より重厚だ。

中に入ると洞窟風呂がある。

岩に囲まれた空間に、薄暗い照明。

温度は少し低めで、ゆっくり浸かれる。

夜に来て正解だ。

他の外湯を回って、最後にここに来た。

混雑も落ち着いていて、一人でゆっくりできる。

料金は800円。

外湯めぐり券(1200円)を使えば、全7つの外湯に入り放題になる。

2つ以上入るなら、絶対にめぐり券を買うべきだ。

冬の夜、浴衣で石畳を歩いて一の湯に向かう時間が、城崎の本番だ。

■ 一の湯 住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島415-1 料金:800円(外湯めぐり券1200円で全7湯入り放題) 営業時間:7:00〜23:00(火曜午前休) アクセス:JR城崎温泉駅から徒歩7分
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03

まんだら湯|路地の奥にある、静かな湯

七つの外湯の中で、一番地味だ。

でも、一番好きになった外湯がここだ。

奈良時代、温泉寺の開祖・道智上人が曼陀羅を埋めて祈祷したことが名前の由来だという。

歴史が長い分、落ち着いた空気がある。

建物は昭和の銭湯みたいな雰囲気で、派手さがない。

だからか、観光客より地元の人が多い気がした。

浴槽は2つだけ。

シンプルな造り。

湯温はやや高め。

ここに来た時間は平日の14時ごろだ。

先客は3人。

静かに入って、静かに出た。

まんだら湯を好きになる人は、城崎の本質に近づいている気がする。

観光地でありながら、生活の湯でもある。

その両方の顔を、この外湯は持っている。

■ まんだら湯 住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島290 料金:800円(外湯めぐり券対応) 営業時間:15:00〜23:00(水曜定休) アクセス:JR城崎温泉駅から徒歩10分
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04

竹田城跡|雲の上に城があった

城崎温泉から車で約40分。

竹田城跡へ向かった。

「天空の城」という言葉をよく聞く。

でも実際に来るまで、その意味がわかっていない。

朝4時に宿を出た。

真冬の気温は2度。

展望台まで歩いて約20分。

懐中電灯を持って、暗い山道を登った。

夜明け前に到着した。

雲海が、足元に広がっている。

城の石垣だけが、霧の上に浮いている。

言葉を失った。

本当に、言葉が出ない。

雲海が見られるのは10月〜1月の早朝。

気温が低く、前日に雨が降った翌朝が狙い目だ。

駐車場から山頂まで、冬は凍結している箇所もある。

滑り止めの靴と、防寒着は必須だ。

ここに来るためだけに、もう一度城崎に来てもいいと思っている。

■ 竹田城跡 住所:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169 料金:500円(冬季は無料期間あり、要確認) 営業時間:8:00〜18:00(夏季)、冬季は時間短縮あり 城崎温泉からのアクセス:車で約40分、JR竹田駅からタクシー約15分
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05

余部橋梁|海の上に、鉄の橋が立っている

城崎温泉から電車で約30分。

JR餘部駅で降りた。

余部橋梁は、1912年に完成した鉄橋だ。

高さ41メートル。

長さ310メートル。

数字で聞いてもピンとこない。

実際に橋の上に立ってみて、初めて理解した。

足元が透けている。

眼下に日本海が広がっている。

風が強くて、立っているだけで足が震えた。

旧橋梁のうち3本の橋脚が残されていて、「空の駅」として整備されている。

エレベーターで上まで登れる。

2010年に新しいコンクリート橋に架け替えられた。

新旧の橋が並んでいる場所は、世界でもここだけだ。

1月の夕暮れ時に来た。

鉄の橋が夕日に染まっている。

廃線跡や旧橋梁が好きな人間にとって、ここは聖地に近い。

■ 余部橋梁「空の駅」 住所:兵庫県美方郡香美町香住区余部 料金:無料(エレベーター利用無料) 営業時間:常時開放(エレベーターは9:00〜17:00) アクセス:JR山陰本線・餘部駅すぐ。城崎温泉駅から約30分
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モデルコース

Day Trip 9:00 竹田城跡(早朝雲海) → 11:00 城崎温泉着 → 12:00 昼食(カニ料理) → 14:00 まんだら湯 → 15:00 余部橋梁 → 17:00 一の湯 → 18:30 解散
1 Night 【1日目】午後着 → さとの湯 → 夕食(カニ鍋) → 夜に一の湯・まんだら湯めぐり 【2日目】早朝4:00発 → 竹田城跡で雲海 → 戻って朝風呂 → 余部橋梁 → 13:00解散。外湯めぐり券は宿でまとめて購入が便利。
Travel Tips 外湯めぐり券(1200円)は2湯以上入るなら必須。 浴衣と下駄は宿で借りられる。 竹田城跡の雲海は完全に天候次第。 前日に雨、当日晴れの朝を狙うこと。 冬の早朝は氷点下になるので、防寒対策は本気でやること。

城崎温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
himejiから 約2時間
大阪から 約2時間55分
名古屋から 約3時間15分
wakayamaから 約3時間25分
岐阜から 約3時間35分
鉄道 城崎温泉駅へ

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