白浜の風景
和歌山県

白浜

温泉

海と山と、温泉が全部ある場所がある。 和歌山の白浜は、そういう欲張りな旅人の期待を ちゃんと超えてくる。 白い砂浜を素足で歩いて、断崖から太平洋を見て、 神社の空気に静かに息をのんで。 一泊では足りないと気づくのは、いつも帰り道だ。

Best Season 夏(7〜8月)は白良浜で海水浴が最高。 冬(12〜2月)は人が少なく、熊野本宮大社や那智の滝の静けさが格別。 温泉目当てなら、空いている冬が本命。

白浜のおすすめスポット

01

白良浜|白すぎる砂に、思わず二度見した

これが本当に日本の砂浜?

最初の感想はそれだ。

砂が白い。

沖縄みたいに白い。

正確にはシリカという成分が多い石英砂で、

だからこんなに白くなるらしい。

7月の昼過ぎに行った。

空の青と海の青と砂の白が、

コントラストとして完璧すぎて少し笑えた。

浜の長さは約620メートル。

歩いてひと回りできるコンパクトさがいい。

海水浴シーズンは更衣室や売店も出る。

夕方に戻ると、砂がオレンジ色に染まっている。

朝と昼と夕方で、全部ちがう顔を見せる浜だ。

冬に来たときは人がほとんどいなくて、

その静けさがかえって忘れられない。

■ 白良浜 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町864 入場料:無料 駐車場:周辺に有料あり(600円〜) 海水浴シーズン:7月上旬〜8月下旬
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02

三段壁|足元が崩れていくような、あの感覚

柵に手をかけて下を見た瞬間、足がすくんだ。

高さ約60メートルの断崖が、

南北に2キロつづいている。

波が岩に叩きつける音が、腹の底に響く。

地上から観るのもいいけれど、

エレベーターで地下36メートルに降りると、

洞窟から直接、波と岩の衝突が見える。

料金は1,300円。

少し高いと思ったけれど、後悔はしない。

洞窟の中は薄暗くてひんやりしていて、

波が来るたびに轟音が反響する。

体で聴く音、という感じだ。

曇りの日のほうが、岩の色が濃く出て迫力がある。

天気のいい日にくればよかったと思っていたけれど、

曇り空のほうが三段壁には似合うと、後から知った。

■ 三段壁 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町2927-52 洞窟入場料:大人1,300円・小人650円 営業時間:8:00〜17:00(最終入場16:50) 年中無休
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03

千畳敷|岩の上で、ただ海を見ている

ここは「観る」場所じゃなくて「いる」場所だ。

砂岩が波に削られて、

畳を敷いたように広がった岩の台地。

面積は畳で換算すると約1,300畳分あるらしい。

入場料は無料。

それだけで少し好きになった。

岩の表面は思ったより歩きやすい。

岩の窪みに水が溜まっていて、

小さなカニが動いている。

夕暮れ時にくると、岩がオレンジと赤に染まる。

三段壁から歩いて数分の距離にある。

セットで回るのが普通らしいけれど、

千畳敷のほうがずっと長く居たくなった。

観光客が来ては写真を撮って去っていく中、

ひとつの岩の上に腰を下ろして

30分くらい海を眺めている。

そういうことができる場所だ。

■ 千畳敷 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町千畳敷 入場料:無料 駐車場:無料あり 日没後は足元が見えにくいため早めの観覧を
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04

那智の滝|音が先に届いた

鳥居をくぐった瞬間、滝の音が聞こえる。

まだ見えていないのに、もう音がしている。

落差133メートル、日本一の落差を誇る滝。

数字を聞いてもピンとこなかったけれど、

目の前に立ったらわかった。

ただ、大きい。

参拝料300円を払って、さらに近づける。

岩の前に立つと、飛沫が顔にかかった。

夏でも冷たくて、一瞬で汗が引いた。

那智大社と青岸渡寺と滝が重なるアングルは

どこかで見たことがある景色だ。

でも実際に立つと、写真とは全然ちがう。

体積がある。重力がある。

白浜から那智へは車で約1時間15分。

少し足を伸ばす価値は十分にある。

熊野古道・大門坂から登るルートが、

個人的には一番好きだ。

■ 那智の滝(飛瀧神社) 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 参拝料:無料(滝近くの延命の水エリアは300円) 白浜からの所要時間:車で約75分 熊野那智大社・青岸渡寺も隣接
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05

熊野本宮大社|静かすぎて、しばらく動けない

石段を登りながら、空気が変わるのがわかった。

日本最大規模の大鳥居が立つ「大斎原」は

元々の本宮があった場所。

田んぼの真ん中に、突然あの鳥居が現れる。

高さ33.9メートル。

遠目に見ると、鳥居だけが宙に浮いているように見える。

今の本宮は石段を登った先にある。

社殿の中は撮影禁止の場所も多い。

だから、記憶で持って帰ることになる。

冬に訪れたとき、境内に人が少ない。

檜皮葺きの屋根に薄く雪が積もっている。

神社特有の冷たい空気の中に立って、

なぜか胸の奥がじわっとした。

ここにくると、何かを手放せる気がする。

理由はうまく説明できない。

でも確かにそういう場所だ。

■ 熊野本宮大社 住所:和歌山県田辺市本宮町本宮1110 参拝料:無料 参拝時間:6:00〜19:00(季節により変動) 白浜からの所要時間:車で約50分 大斎原(旧社地・大鳥居)まで徒歩5分
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モデルコース

Day Trip 午前:千畳敷→三段壁(洞窟含む)→白良浜で昼食。午後:那智の滝または熊野本宮大社へドライブ。帰路に崎の湯で日帰り温泉。
1 Night 1日目午後着:白良浜散歩→温泉宿チェックイン→夕食。2日目:千畳敷→三段壁→那智の滝→熊野本宮大社。帰路は海沿いの国道42号でドライブしながら。
Travel Tips 白浜の日帰り温泉「崎の湯」は600円で入れる。 海を見ながら浸かれる露天風呂で、 ここだけのために白浜に来てもいい。 那智・熊野は白浜から車移動が基本。 公共交通では時間がかかるので、レンタカーが断然おすすめ。

白浜への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約2時間25分
wakayamaから 約2時間55分
名古屋から 約3時間20分
岐阜から 約3時間40分
浜松から 約3時間50分
鉄道 白浜駅へ

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