龍神温泉の龍神温泉元湯
和歌山県

龍神温泉

温泉山冬

Photo by Dokudami / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

温泉自然と過ごす1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と温泉がおすすめ山岳ハイキング

山の奥に、こんな湯があったのか。 和歌山の山深い集落、龍神温泉へ向かったのは真冬のことだ。 高野山を越え、雪をかぶった杉並木を抜けると、急に小さな温泉街が現れる。 日本三美人の湯として名高いが、そんな言葉よりも、あの静けさの方が記憶に残っている。

和歌山県の山深い集落に湧く、日本三美人の湯のひとつ。紀伊田辺駅からバスで約80分、車でのアクセスが便利で、冬はスタッドレスが必要だ。見どころの中心は龍神温泉元湯で、大人800円の共同湯に飾らない湯が満ちる。朝7時から入れる一番風呂は人が少なく、存分に浸かれる。全長42.7kmの高野龍神スカイラインは高野山と龍神温泉を結ぶ山岳道路で、杉と檜の間を走り抜けるドライブが朝に映える。その先の護摩壇山では、ごまさんスカイタワーを起点に冬の静かな登山が楽しめる。宿の上御殿は紀州藩主の宿として建てられた国登録有形文化財。山の夜、星を仰ぐ時間。

Best Season
冬(12〜2月)の雪景色と温泉の組み合わせが格別。 ただし道路凍結のリスクあり。 春(4月)の新緑シーズンも、スカイラインの眺めが美しく走りやすい。
Stay
1泊おすすめ
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龍神温泉のおすすめスポット

01
龍神温泉の龍神温泉元湯|肌に触れた瞬間、湯の「本物」がわかった
Dokudami / CC BY-SA 4.0

龍神温泉元湯|肌に触れた瞬間、湯の「本物」がわかった

建物は古い。

のれんをくぐると、番台のおじさんが顔を上げた。

料金は大人800円。

ロッカーも最低限。

ドライヤーは一台だけ。

そういう場所だ。

湯船は小さく、10人も入れば満員になる。

でも、そこに張ってある湯が、明らかに違った。

とろみがある。

なのに重くない。

肌に吸いついてくるような感触があった。

「美人の湯」という言葉の意味が、理屈じゃなく体でわかった瞬間だ。

湯温は42度前後。

熱すぎず、ゆっくり浸かれる。

冬の午前中、地元のおじいさんと二人で静かに浸かった30分は、旅の中でいちばん贅沢な時間だ。

上がった後も、肌がずっとしっとりしている。

これは本当の話だ。

■ 龍神温泉元湯 住所:和歌山県田辺市龍神村龍神37 料金:大人800円、子ども400円 営業時間:7:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:不定休 アクセス:龍神バスターミナルから徒歩3分
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02
龍神温泉の護摩壇山|標高1372m、雪の山頂に誰もいない
Koda6029 / CC BY-SA 4.0

護摩壇山|標高1372m、雪の山頂に誰もいない

冬の護摩壇山に登る人は少ない。

それがよかった。

龍神スカイラインを車で上り、「ごまさんスカイタワー」の駐車場に停める。

そこから山頂までは、片道約20分の遊歩道がある。

雪が積もっている。

道は踏み固められていたが、油断すると滑る。

軽アイゼンがあると安心だ。

山頂に着いた。

誰もいない。

木々に雪がついて、白と灰色の世界が広がっている。

音がない。

風の音だけが、ときどき木を揺らした。

標高1372m。

和歌山県の最高峰だ。

そんな場所が、こんなに静かでいいのか。

スカイタワーの展望台(料金300円)からは、晴れていれば四国まで見えると聞いた。

この日は雲が多く、見えない。

でも、それでよかった。

霧の中の山には、晴れた日にはない迫力があった。

■ 護摩壇山・ごまさんスカイタワー 住所:和歌山県田辺市龍神村龍神1830 展望台料金:300円 営業時間:9:00〜17:00(冬季短縮あり) 注意:積雪時は軽アイゼン推奨。冬季は道路凍結に注意。 アクセス:龍神温泉から車で約20分
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03
龍神温泉の高野龍神スカイライン|42kmを、ひとりで走る朝があった
Takecolo / CC BY-SA 3.0

高野龍神スカイライン|42kmを、ひとりで走る朝があった

全長42.7km。

高野山と龍神温泉を結ぶ山岳道路だ。

朝7時に走った。

他の車はほとんどいない。

道の両側に、杉と檜が続く。

霧がかかっている。

視界が開けると、山の稜線が重なって見える。

「こんな道が、ただの県道なのか」。

(正確には国道371号。でも、そのスケールは国道を超えている。)

冬は路面凍結が怖い。

前日の夜に雪が降ったらしく、日陰の部分はアイスバーンになっている。

スタッドレスタイヤは必須だ。

ノーマルタイヤで来ていたら、途中で引き返すことになっている。

でも、その怖さも込みで、この道はいい。

スカイラインを抜けて、高野山の門前町に出たとき、なんとなく達成感があった。

温泉と山と、長い道。

それだけで旅として完成している。

■ 高野龍神スカイライン(国道371号) 区間:高野山〜龍神温泉(約42.7km) 料金:無料(旧有料道路、2004年に無料化) 注意:冬季はスタッドレスタイヤ必須。積雪・凍結による通行止めあり。事前に道路情報を確認すること。 問い合わせ:田辺市龍神行政局 0739-79-0160
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モデルコース

Day Trip 高野山発→高野龍神スカイライン走行→護摩壇山・ごまさんスカイタワー(1時間)→龍神温泉元湯で入浴(1時間)→龍神温泉街で昼食→スカイライン経由で帰路
1 Night 1日目:高野龍神スカイライン走行→護摩壇山登山→龍神温泉の宿にチェックイン→夕食・夜の温泉。2日目:早朝の元湯入浴(7時〜)→温泉街の朝さんぽ→熊野方面へ南下。温泉と山と、二つの世界観を味わえるルート。
Travel Tips 冬に行くなら、スタッドレスタイヤは絶対に必要だ。 スカイラインの通行止め情報は、出発前日に必ず確認したい。 元湯は朝7時から開いているので、宿泊翌朝の一番風呂がおすすめ。 人が少なく、湯がいちばん静かな時間帯だ。

龍神温泉への行き方

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上御殿

紀州藩主の宿として建てられた国登録有形文化財の宿

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