明石海峡大橋を渡ると、空気が変わる。 本土の喧騒が、するりと抜けていく感じ。 淡路島は「島」と呼ぶには大きすぎるし、「観光地」と呼ぶには静かすぎる。 海があって、神話があって、自然の暴力みたいな渦潮がある。 そのどれもが、ちゃんと本物だ。
明石海峡大橋で本州と結ばれた淡路島は、兵庫県に属する瀬戸内の島だ。三ノ宮駅から高速バスに乗ると、大阪から約55分、名古屋からは約1時間50分で島に入れる。スポット間が広く散らばるため、車で回るのが現実的だ。島の南端に近い鳴門海峡では、観潮船から渦潮を真上に望める。大潮の日を狙えば渦は段違いに大きく、潮流の速さが体に伝わる。安藤忠雄が手がけた淡路夢舞台は、石の回廊が折り重なる建築空間で、海と空が視界を占める。伊弉諾神宮は伊弉諾・伊弉冉二柱を祀る古社で、境内には樟の巨木が立ち並ぶ。日本神話の始まりの島。
淡路島のおすすめスポット
鳴門の渦潮|怖いくらい、海が生きている
観潮船に乗ったのは午前10時すぎ。
潮の流れが速い時間帯を狙って予約した。
正直、最初は「渦潮って、そんなに大したことないんじゃ」。
その考えは、船が渦に近づいた瞬間に消えた。
直径20メートルを超える渦が、目の前でぐるぐると回っている。
音がする。
ゴポっ、ゴポっと、海が鳴いている。
観潮船は「うずしお号」に乗った。
乗船料は大人2,200円。
所要時間は約30分。
甲板の最前列を陣取ったら、波しぶきが顔にかかった。
それが、最高だ。
干潮・満潮のタイミングで渦の大きさが全然違う。
出発前に潮見表を必ず確認してほしい。
ハズれた日の渦潮は、ただの早い川になる。
淡路夢舞台|安藤忠雄が、自然に謝った場所
設計した安藤忠雄本人が「自然破壊への贖罪として建てた」と言った場所。
その言葉を知ってから来ると、見え方が変わる。
百段苑と呼ばれる棚田状の花壇を、ひたすら上る。
段数は100段以上。
息が切れる。
上りきったとき、目の前に大阪湾が広がった。
風が強くて、思わず声が出た。
ここは入場料が無料のエリアも多い。
温室植物館「奇跡の星の植物館」だけ入場料500円かかる。
おすすめは夕方16時以降。
観光客が減って、コンクリートに夕陽が当たる。
その色が、異様にきれいだ。
ホテルも併設されている。
泊まって朝のここを歩くのが、たぶん正解。
朝7時のここには、ほとんど人がいない。
伊弉諾神宮|日本で一番古い神社に、人が少ない
日本神話で「最初に生まれた国土」とされる淡路島。
その中心にあるのが、伊弉諾神宮。
創建は紀元前とも言われる。
数字にするとよくわからなくなるけど、とにかく古い。
境内に入ると、樹齢800年を超える夫婦楠が立っている。
根元で二本の木が繋がっている。
見上げると、空が見えなくなる。
参拝客は多くない。
あの伊勢神宮に比べると、静かすぎるくらい静かだ。
その静けさが、逆に本物っぽかった。
御朱印は500円。
待ち時間なしですぐもらえた。
神社の駐車場は無料。
ここが穴場すぎる。
朝8時ごろに行くと、参拝者は地元の人だけだ。
手を合わせたとき、ひんやりした空気が漂っている。
あれは何だったのか、いまも説明できない。
モデルコース
淡路島への行き方
📍 Googleマップで見る →現地の駐車場情報は公式サイトでご確認ください
近隣エリアに宿が集まる。
神戸を拠点に淡路島へ日帰り・宿泊の旅も便利です