牡蠣を食べに行く、という理由だけで北海道まで来た。 それでよかった。 厚岸は、食べることと、見ることが、ちょうどいいバランスで共存している町だ。 海の匂いがして、湿原があって、岬がある。 何もしなくても、なぜか満たされる場所だ。
厚岸のおすすめスポット
厚岸グルメパーク|殻ごと焼いて、汁ごと飲む。これが本物だ
オープンは10時。
開店30分前にはもう並んでいた。
「コンキリエ」という施設の中に、炭火で牡蠣を焼けるコーナーがある。
セルフで焼くスタイルで、1個180円〜。
10個セットを頼んで、ひたすら焼いた。
殻が弾ける音がした。
汁があふれた。
そのまま口に運んだら、磯の味と旨みが一気にきた。
レモンもポン酢もいらない。
2階には牡蠣のソフトクリームもある。
食べるか迷って、食べた。
思ったより牡蠣だ。
昼時は激混みになる。
10時の開店と同時に入るのが正解。
お土産コーナーの牡蠣醤油は、買って帰って正解だ。
愛冠岬|誰もいない。風と、海と、2人だけだ
グルメパークから車で10分ほど。
駐車場に着いたら、車は1台もない。
遊歩道を歩いて5分。
岬の先端に出ると、厚岸湾が180度ひらけた。
「愛の岬」と呼ばれているらしい。
モニュメントもある。
でも観光地っぽさはゼロで、ただ風が強くて、海が青かった。
この日の気温は14度。
7月だったのに上着がいった。
それでもずっと立っていたくなる眺めだ。
夕方に来るとまた違う顔を見せるらしい。
次は夕焼けの時間に来たいと思っている。
入場料はかからない。
それが信じられないくらい、いい場所だ。
厚岸湖・別寒辺牛湿原|丹頂鶴と、目が合った
別寒辺牛湿原は、ラムサール条約に登録された湿地だ。
でもそんな説明より、実際に見た方が早い。
湖と湿原が続いていて、どこまでも平らで、空が広い。
北海道の中でも、特別に「果て」に来た感じがした。
展望台から湿原を見ていたら、丹頂鶴が1羽飛んできる。
白くて大きくて、ゆっくり羽ばたいている。
カメラを構えた手が震えた。
湿原沿いの道を走るだけでも、エゾシカが普通にいる。
道路脇に3頭、草を食べている。
春と秋が特に野鳥が多いらしい。
夏でも十分すぎる景色だったけれど。
ここは急いで通り過ぎてはいけない場所だ。
時間を多めに取って、ゆっくり走ってほしい。