知床の風景
北海道

知床

自然秘境

端っこまで来てしまった。 日本の地図を広げると、知床半島はぎりぎりの場所にある。 ここには道路が途切れる場所がある。 熊が普通に歩いている場所がある。 人間が「お邪魔します」と言わなければいけない、そんな空気がある。 それでもまた来たくなるのは、あの原始的な静けさが忘れられないからだ。

Best Season 6〜9月が動きやすい。 特に7月は雪解けと新緑が重なって、一番景色が美しい。 冬の流氷シーズン(2月)はまた別の知床がある。 どちらも、一度見たら忘れられない。

知床のおすすめスポット

01

知床五湖|熊の気配を感じながら、5つの鏡を歩く

朝7時、駐車場に着いた時点でレクチャーが始まる。

ヒグマの目撃情報が出ていれば、その日のルートが変わる。

そういう場所だ。

高架木道は無料で歩ける。

1湖だけなら30分もかからない。

でもそれだけで十分すぎる景色がある。

湖面が完全に静止している。

知床連山が逆さに映っている。

カメラを構えながら、息を止めた。

地上遊歩道は5月から。

ガイドと一緒に歩くルールがある。

そのガイド料、1人4,500円。

高い。

でも歩きながら「ここ3日前に熊が出た場所です」と言われた時、4,500円の意味がわかった。

春先は雪解け水で湖が満たされて、一番透明度が高い。

9月になるとヒグマが多く出没する。

どの季節も、気は抜けない。

■ 知床五湖 住所:北海道斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別549 料金:高架木道 無料 / 地上遊歩道 ヒグマ活動期(5〜7月中旬)はガイド同行必須・約4,500円〜 営業時間:季節により変動(4月下旬〜11月上旬) アクセス:ウトロ温泉バスターミナルから路線バスで約40分
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02

カムイワッカの滝|温泉が滝になっている、という意味がわからない

「滝を登って温泉に入れる」と聞いた時、正直ピンとこない。

でも実際に足を踏み入れた瞬間、全部わかった。

川の水が、温かい。

滑る岩を踏みながら上を目指す。

素足か、マリンシューズがいい。

ビーチサンダルで来た人を見たが、すぐ後悔している。

一の滝の滝つぼまでは歩いて15分ほど。

硫黄のにおいが段々と強くなっていく。

その滝つぼに入ると、下半身がじんわり温かくなる。

上半身には冷たい滝水が落ちてくる。

その温度差が、なんとも言えない気持ちよさだ。

現在は環境保全のため一の滝までのみ立ち入れる。

シーズンは7月〜9月。

知床五湖とセットで動くのが定番のルートだ。

ただし道路状況によってアクセス方法が変わるので、必ず事前に確認してほしい。

■ カムイワッカの滝(湯の滝) 住所:北海道斜里郡斜里町大字遠音別村 料金:無料(駐車料金別途かかる場合あり) アクセス:7〜9月はシャトルバス運行あり(知床自然センター発)※マイカー規制期間あり 注意:滑りやすい岩場あり。マリンシューズ推奨。硫黄成分で金属が変色するためアクセサリーは外すこと
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03

羅臼岳|知床を全部見たいなら、ここを登るしかない

標高1,661m。

知床連山の最高峰だ。

木下小屋をスタートしたのが朝5時半。

登山口にノートがある。

ヒグマ目撃情報が手書きで残されている。

3日前、山頂付近で親子グマの目撃情報。

足が止まった。

それでも登った。

熊鈴を鳴らしながら、ひたすら登った。

大沢の雪渓を越えたあたりで景色が一気に開ける。

オホーツク海が広がっている。

反対側には根室海峡。

知床半島の稜線がずっと続いている。

「全部見えた」という感覚があった。

これまで地上で見てきた湖も、滝も、全部ここから繋がっている。

往復で9〜10時間かかる本格的な登山だ。

軽い気持ちでは登れない。

でも登り切った後の景色は、それだけの価値がある。

初心者はガイドと一緒に行くのが絶対いい。

■ 羅臼岳 登山口:岩尾別温泉・木下小屋前(北海道斜里郡斜里町岩宇別) 料金:登山自体は無料。ガイドツアーは1人15,000円〜 所要時間:往復約9〜10時間 シーズン:7月〜9月(残雪・天候により変動) 注意:ヒグマ生息地。ガイド同行または熊鈴・熊スプレー必携
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モデルコース

Day Trip 午前:カムイワッカの滝(シャトルバス利用)→ 昼食:ウトロ市街でウニ丼 → 午後:知床五湖(高架木道) → 夕方:知床自然センター立ち寄り
1 Night 1日目:知床五湖(地上遊歩道・ガイドツアー)→ カムイワッカの滝 → ウトロ温泉泊。2日目:早朝5時出発で羅臼岳登山(ガイド同行推奨)→ 下山後、羅臼でホッケ定食を食べてから帰路へ
Travel Tips 熊の目撃情報は知床財団のサイトで毎日更新される。 出発前に必ず確認すること。 熊スプレーはウトロのお土産店でレンタルできる。1日800円ほど。 山に入るなら必ず携帯してほしい。 電波が入らないエリアが多いので、地図は事前にダウンロードしておくこと。

知床への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間40分
水戸から 約3時間25分
前橋から 約3時間40分
高崎から 約3時間40分
名古屋から 約4時間5分
航空 女満別空港へ
移動 知床斜里駅へ

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