札幌市内から車で40分。 そこにもう、別世界がある。 定山渓は、温泉と渓谷が同時に楽しめる場所だ。 紅葉の時期に訪れたとき、山が燃えるように赤かった。 湯煙が漂う温泉街の奥に、ダム湖がある。 近いのに、遠い。 そんな矛盾した感覚が、ここにはある。
定山渓のおすすめスポット
定山渓温泉街|湯けむりの奥に、静かな時間が流れている
温泉街に着いたのは夕方5時ごろだ。
空気がひんやりしていて、どこからか硫黄の匂いがした。
川沿いの遊歩道を歩いていると、足元から湯気が上がっている。
ここの泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉。
ぬるっとした感触が肌に残る、やわらかいお湯だ。
日帰り入浴ができる宿もある。
「章月グランドホテル」は900円で入れた。
夜、外に出ると静かだ。
札幌から40分とは思えないくらい、静かだ。
温泉街としての規模はそこまで大きくない。
でもそれが、いい。
人が多すぎず、自分のペースで歩ける。
川の音と、温泉の香りだけが漂っている。
二見公園|誰も教えてくれなかった、渓谷の覗き込み方
温泉街から歩いて10分もかからない。
でも、知らずに通り過ぎる人も多い場所だ。
二見公園には、豊平川の渓谷を眺める展望ポイントがある。
「二見吊橋」は全長90メートル。
橋の上に立つと、足元に川が見える。
高さが結構あって、最初は少し怖かった。
でも慣れると、これがすごい景色だ。
秋に行ったとき、両岸の木が全部オレンジと赤だ。
川の色は青緑で、その対比が息をのむほどきれいだ。
公園自体は無料で入れる。
観光バスも止まらないような場所だ。
だからこそ、人が少ない。
自分だけで景色を独占できる時間があった。
定山渓に来たら、温泉だけじゃもったいない。
豊平峡ダム|奥地で待っていた、スケールが違う景色
定山渓温泉街からさらに奥へ、車で約15分。
そこにある豊平峡ダムは、想像より大きかった。
高さ102.5メートル。
ダムの上から見下ろしたとき、足がすくんだ。
観光放流の時期は6月〜10月。
放流される水の量は毎秒60トン。
音が体に響いた。
「でかい」とつぶやいた。
自然と声が出た。
ダムまでの道は、一般車両は乗り入れ禁止。
入口から電気バスに乗り換えて10分ほど。
片道320円だ。
この「乗り換えが必要」という手間が、なんとなく正解な気がした。
秘境感が増す。
秋は特にすごかった。
ダムを囲む山が紅葉で染まって、人工物と自然の組み合わせが異様に美しかった。
ここで1時間ぼーっとしている。
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定山渓への行き方
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