硫黄の匂いが、鼻をつく。 バスを降りた瞬間、「ここは普通じゃない」と気づく。 地面が白く、湯気が立ち、地球がまだ生きていると実感する場所。 登別は、温泉に入りに行く場所じゃない。 地球のど真ん中に立ちに行く場所だ。
登別のおすすめスポット
地獄谷|硫黄と湯気の向こうに、地球の本音がある
遊歩道に入ると、すぐに足が止まった。
直径450mの爆裂火口跡。
写真で見ていたより、ずっと広い。
ずっと、うるさい。
ぼこぼこと音を立てながら、地面が沸いている。
触れたら絶対やばいとわかるのに、目が離せない。
湯気の中に赤い岩肌が見える。
温度は約80℃。1日に約3,000トンの熱湯が湧き出している。
冬に来ると、湯気が白くもくもくと広がって、景色が完全に別物になる。
吐く息も白い中、硫黄の匂いだけが濃くなる。
夜にライトアップされる日もあって、その幻想感は昼間とまるで違う。
入場は無料。
ただ歩くだけなのに、こんなに圧倒される場所は他にない。
大湯沼|静かすぎて、怖い。130℃の沼が、ただそこにある
地獄谷から歩いて10分ほど。
大湯沼に着いた。
地獄谷より、静かだ。
その静けさが、逆に怖かった。
沼の表面が、ゆっくりと揺れている。
温度は表面で約50℃、深部は約130℃。
ぐらぐら煮えているわけじゃない。
ただ、どろりと、黒く、揺れている。
周囲約1km。
木の遊歩道から眺めていると、自分が小さく感じる。
さらに5分ほど下った先に「大湯沼川天然足湯」がある。
ここが本当によかった。
川底から熱湯が湧いていて、靴を脱いでそのまま足を入れる。
料金は無料。
真冬でも湯温は約40℃前後。
雪の中で足湯に入った。
これ以上ない贅沢だ。
登別クマ牧場|ヒグマと目が合った。逃げ場はない
ロープウェイで山頂へ。片道7分。
乗り場は登別温泉街から徒歩圏内にある。
到着してすぐ、柵の向こうにヒグマがいた。
大きい。
想像より、圧倒的に大きい。
そして賢い。
観光客がコインを投げると、立ち上がって受け取る。
体重200kg以上の生き物が、器用に前足を使う。
そのギャップに笑ってしまった。
「人のオリ」という展示エリアがある。
人間がガラスの筒の中に入り、ヒグマを下から見上げる構造。
クマに観察される側になる、という逆転の発想。
ヒグマが顔を近づけてきたとき、心臓が跳んだ。
ガラス越しでよかったと本気で思った。
山頂からは太平洋が見える。
冬晴れの日には、水平線まで見渡せた。
料金は大人2,650円(ロープウェイ込み)。
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登別への行き方
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