丘がこんなに美しいなんて、知らない。 北海道の内陸、旭川から車で30分ほど走ると、急に景色が変わる。 なだらかな丘が続いて、空が近くなって、 色鮮やかな畑がパズルのようにつながっていく。 美瑛はただの「田舎」じゃない。 計算された絵みたいな風景が、本物として広がっている場所だ。
美瑛のおすすめスポット
青い池|この青さに、名前をつけた人は正しかった
正直、半信半疑だ。
「青い池」って、加工した写真じゃないの、と。
早朝6時に着いた。
観光客はまだ数人しかいない。
木道を歩いて、池が見えた瞬間、声が出ない。
青い。
というか、青すぎる。
コバルトとも、エメラルドとも違う。
アルミニウムを含んだ水が光を散乱させて、
ああいう色になるらしい。
理屈はわかっても、目の前の色には追いつけない。
立ち枯れたカラマツが池の中に立っていて、
その幹が水面に映っている。
幻みたいな景色が、ただそこにある。
午前中の早い時間が断然おすすめ。
10時を過ぎると観光バスが来て、にぎやかになる。
光が柔らかい朝のうちに行くべき場所だ。
四季彩の丘|丘全体が、誰かのデザインだ
駐車場に車を止めた瞬間、丘が目に飛び込んでくる。
ラベンダー、ひまわり、サルビア、コスモス。
色の帯が、丘を横切るように並んでいる。
これ、自然にこうなったわけじゃない。
農家の人たちが、毎年種を選んで、配置を考えて、
育てて、整えて、あの景色になっている。
畑なんだけど、畑じゃないみたいに見える。
丘の上まで歩いて登ると、十勝岳が見える。
雪を残した山と、色とりどりの花畑が同じ画角に入る。
スマホのカメラじゃ、奥行きが全然伝わらなくて悔しかった。
トラクターバス(大人500円)で丘を周回できる。
足腰に自信がなくても、天気さえよければ十分楽しめる。
7月〜8月が花の種類も量もピーク。
秋はコスモスとサンパチェンスが見事で、人が少なくて歩きやすかった。
パッチワークの路|走るだけで絵の中にいる気分になる
レンタカーで走っていたら、突然「あ、ここだ」。
地図も案内板も見てない。
丘の上まで続く畑が、色で区切られている。
麦の黄色、じゃがいもの緑、大豆のくすんだ茶色。
縫い合わせたみたいに見えるから、パッチワークと呼ばれている。
納得だ。
このエリアには「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」など、
CMで有名になった木が点在している。
どれも畑のど真ん中に、1本だけ立っている。
ぽつんと立った木が、なぜかものすごく存在感がある。
車窓からでも十分きれいだけど、
途中で車を止めて、丘の上に立ってほしい。
風が吹いて、麦がゆれて、音がする。
その感覚は、写真には絶対に写らない。
自転車でも回れる距離感。
JR美瑛駅前のレンタサイクルは1日1,000円前後だ。
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