奈良市内から南へ、バスで40分ほど。 たどり着いた先は、1400年前の時間が静かに積み重なっている場所だ。 派手な観光地じゃない。 でも、一度来ると、またここに戻ってきたくなる。 飛鳥には、そういう引力がある。
飛鳥のおすすめスポット
石舞台古墳|むき出しの石が、権力者の最期を語る
入場料300円を払って、中に入る。
正直、最初は「でかい石が積んであるだけか」。
でも近づくほど、圧力が違う。
総重量2300トン。
飛鳥時代に人の手だけで積まれた。
その事実がじわじわと効いてくる。
石室の中に入れる。
頭をかがめて、暗い空間に立つ。
ここに蘇我馬子が眠っていただ。
そう思うと、急に怖くなった。
周囲は芝生の広場になっていて、
春は菜の花、秋は彼岸花が咲く。
ゆっくり1時間くらい過ごせる場所だ。
朝9時の開場直後がいい。
観光客がほぼゼロで、石と空だけがある。
その静けさが、すごく飛鳥らしかった。
飛鳥大仏|日本最古の仏様は、思ったより小さかった
飛鳥寺の境内に入ると、すぐ本堂がある。
「日本最古の仏像」という言葉から、
もっと巨大なものを想像している。
実際は、像高約2.75メートル。
人間に近い感覚のスケールだ。
609年に作られたとされる顔は、
左右非対称で、どこか人間っぽい。
完璧じゃないのに、目が離せない。
拝観料350円で、かなり近くまで寄れる。
ほとんど観光客がいない時間帯だと、
広い堂内に、静けさと仏様と自分だけになる。
そういう瞬間が、ここでは普通に訪れる。
境内には、聖徳太子誕生の地とされる場所もある。
小さな寺だけど、密度が濃い。
30分は確保しておきたかった。
亀石|なぜここにあるのか、誰も知らない
道沿いに突然、亀がいる。
長さ約3.6メートル、重さ約40トン。
亀の形に彫られた花崗岩が、
田んぼのそばに置かれている。
誰が作ったか不明。
なぜここにあるか不明。
何を意味するかも不明。
その「全部わからない」という感じが、
飛鳥らしい。
フェンスも説明員もない。
すぐ横まで歩いて行けて、触れる。
入場料もゼロ円。
観光客も少なくて、
自転車で通りかかったおじさんが
「見てくれてありがとう」みたいな顔で
こちらを見ている。
飛鳥は自転車で回るのが正解だと
そこで気づいた。
橿原神宮前駅近くでレンタルして、
のんびり走ると、こういう発見が増える。
1日800円〜1000円くらいで借りられた。
モデルコース
飛鳥への行き方
HUB CITY
大阪(拠点都市)から行ける旅先を見る →