フェリーが港を離れた瞬間、スマホの電波が1本になった。 そのまま1時間半、海だけを見ている。 粟島は、新潟から船で渡る小さな島だ。 人口300人ちょっと。 コンビニも信号もない。 それなのに、なぜかまた来たくなる。 島の時間は、本土と少しだけ違う速さで流れている。
粟島のおすすめスポット
粟島浦港|船を降りた瞬間、島の空気に包まれる
岩船港からフェリーで約1時間半。
船賃は片道1,980円。
甲板に立っていると、遠くに粟島のシルエットが見えてくる。
そして港に着いた瞬間、空気が変わる。
磯の匂いと、静けさ。
出迎えの人が数人いるだけ。
それだけなのに、なぜか「来た」。
港のすぐそばに集落がある。
民宿が数軒並んでいて、午後4時を過ぎると猫が道に出てくる。
夕暮れ時、港に戻ってみると漁船が静かに並んでいた。
観光地でも何でもない風景なのに、目が離せない。
荷物を宿に預けてから、港周辺をぶらぶら歩くだけでいい。
売店で島のたこが買える。
1パック500円くらいだ。
内浦海水浴場|透明度が、ずるい
港から歩いて5分もかからない。
そこに突然、海水浴場がある。
砂浜に立って、足元を見た。
水が透けて底が見える。
水深1メートルくらいまで、石の模様がくっきりわかった。
夏の平日、人は10人もいない。
パラソルを立てて、海に入って、また砂浜に戻る。
それだけのことが、ここでは贅沢に感じる。
午前中は光が海面に差して、水が緑がかって見える。
正午を過ぎると青が深くなる。
同じ海なのに、時間で色が変わる。
シュノーケルを持ってくればよかったと後悔した。
魚が普通に泳いでいるのが見える。
透明度が高いから、顔をつけなくても見える。
夕方5時頃、海水浴客がいなくなる。
その時間の浜が、いちばん好きだ。
釜谷集落|島のもう一つの顔が、ここにある
内浦から島の反対側へ歩くと、釜谷集落に着く。
徒歩だと40〜50分。
レンタサイクルなら20分ちょっと。
この道が、思っていた以上にきつかった。
アップダウンがあって、途中で汗だくになった。
でも峠から見える海の景色で、全部吹き飛んだ。
釜谷は静かだ。
内浦より家が少なくて、観光客の姿もほぼない。
海沿いに小さな集落が張り付くようにある。
昼過ぎに着いたら、おばあさんが縁側に座っている。
「どこから来たの」と声をかけられた。
5分くらい話して、別れた。
それだけの出来事なのに、よく覚えている。
集落の先には小さな砂浜もある。
誰もいない浜に、波だけが来ている。
島に来た実感はここで、いちばん強くなった。
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