標高525メートル。 そこから見下ろす屈斜路湖は、想像をはるかに超えてくる。 秋になると、山肌が赤と黄に染まる。 湖面は青く、空は広く、風だけがずっと吹いている。 北海道に来たなら、ここは外せない。 そう思わせる景色が、美幌峠にある。
美幌峠のおすすめスポット
美幌峠展望台|風が強くて、目が覚めた
駐車場に車を止めて、展望台まで歩いて5分ほど。
その短い距離なのに、着いた瞬間に息をのんだ。
屈斜路湖が、ぜんぶ見える。
日本最大のカルデラ湖。
その全貌を一望できる場所が、ここだ。
湖の直径は約26キロ。
数字で聞いても実感がわかなかったけれど、目の前にすると「でかい」としか思えない。
10月中旬に行ったら、斜面の紅葉がピークだ。
赤、オレンジ、黄色が層になって、湖まで続いている。
その色の密度が、本州の紅葉とは明らかに違った。
風が強い日だったので、体感温度はかなり低かった。
気温8度、防寒着必須。
フリースだけでは足りない。
展望台の売店でコーヒーを買って、湖を眺めながら飲んだ。
300円。
それだけで、十分すぎる時間になった。
屈斜路湖|湖畔に、砂湯があった
展望台で眺めた後、湖畔まで下りてみた。
峠から車で20分ほど。
砂湯という場所がある。
湖岸の砂を掘ると、温泉が湧いてくる。
無料で、24時間。
正直、最初は「観光地っぽいな」。
でも実際に砂を10センチ掘ったら、本当に熱い湯が出てきた。
47度くらいあるらしい。
そのまま足を突っ込んだら、じんわり温まった。
10月の屈斜路湖は、風が冷たい。
気温が一桁の日もある。
そんな日に砂湯で足を温めながら、湖を眺める。
これが思いのほか、よかった。
湖面は静かで、対岸の山が紅葉している。
カモが数羽、岸に上がっている。
観光客は多かったけれど、湖畔自体が広いので、静かな場所はいくらでも見つかった。
砂湯から少し離れて座っていたら、誰もいなくなった。
そういう旅もある。
弟子屈|羊羹と温泉で、旅が終わる
美幌峠から屈斜路湖を経て、最後に弟子屈の街に入った。
小さな町だ。
コンビニとガソリンスタンドが数件、温泉旅館がいくつか。
それだけの規模。
でも、「摩周の詩」という羊羹がある。
地元の和菓子屋で売っている1本600円ほどのやつ。
昆布とか、ミルクとか、北海道らしい味が揃っている。
お土産に4本買った。
全部なくなった。
宿は弟子屈温泉のそばを選んだ。
硫黄の匂いがするタイプの湯だ。
峠を歩いて、湖岸で砂を掘って、温泉に浸かる。
この流れが完璧すぎた。
夜は星が出た。
街灯が少ないので、空が暗い。
暗いから、星が多く見える。
当たり前のことなのに、忘れている。
翌朝、摩周湖に寄ってから帰った。
霧で何も見えない。
それも弟子屈らしい。
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美幌峠への行き方
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