滋賀県

竹生島

寺社歴史文化

琵琶湖に浮かぶ、小さな島。 フェリーに乗って約30分。 たどり着くのは、神と仏が混在する場所だ。 石段を上るたびに、日常が剥がれていく感覚がある。 観光地、というより、聖地。 そう呼んだほうがしっくりくる島が、滋賀県にあった。

Best Season 春(4〜5月)は湖面が穏やかで渡りやすく、新緑が石段に映える。 秋(10〜11月)は紅葉と湖の組み合わせが美しい。 冬は欠航になる日もあるので、事前に運航状況の確認を忘れずに。

竹生島のおすすめスポット

01

宝厳寺|急な石段の先に、700年が待っている

フェリーを降りた瞬間、目に飛び込んでくるのが石段だ。

「祈りの石段」と呼ばれる165段。

なかなかの急勾配で、正直なめている。

息を切らしながら上ると、重要文化財の唐門が現れる。

金色の細工が、霧の中で光っている。

天気が悪い日ほど、なぜか映える。

本堂の中には弁財天が祀られている。

日本三大弁財天のひとつ、という肩書きより、

その薄暗さと静けさのほうが印象に残る。

人が多い時間帯でも、堂内はどこか張り詰めた空気がある。

スマホをしまいたくなる、数少ない場所だ。

参拝後、宝物館へ。

入館料は600円。

国宝の「阿弥陀三尊像」を間近で見た。

思っていたより、小さかった。

そのぶん、存在感があった。

■ 宝厳寺 住所:滋賀県長浜市早崎町1664 拝観料:600円(本堂・唐門・宝物館セット) 営業時間:9:30〜16:00(フェリー到着・出発に合わせた対応あり)
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02

竹生島神社(都久夫須麻神社)|湖の上に張り出した舞台で、息を飲んだ

宝厳寺から続く渡り廊下を歩いていくと、竹生島神社に出る。

歩いて2分もかからない。

でも、景色が一変する。

「舟廊下」と呼ばれる廊下は、豊臣秀吉の御座船を再利用したもの。

きしむような古さが、足裏から伝わってきた。

本殿の前に立って、下を見た。

琵琶湖が、真下に広がっている。

湖の上に浮いているみたいで、少しだけ足がすくんだ。

晴れた日には対岸の山々が見える。

曇りの日には湖と空の境目が消える。

どちらも、それはそれで、よかった。

所要時間は本殿参拝だけなら15分ほど。

じっくり景色を眺めるなら、30分は欲しい。

ここで時間を使いすぎて、フェリーの時間を気にする羽目になった。

■ 都久夫須麻神社(竹生島神社) 住所:滋賀県長浜市早崎町1665 参拝料:宝厳寺との共通券に含む 営業時間:9:30〜16:00
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03

かわら投げ|2枚200円。湖に向かって、本気で祈った

神社の境内の端に、小さな販売所がある。

かわら投げ用の素焼きの皿が2枚で200円。

皿には「願」と書いてから、鳥居に向かって投げる。

鳥居は湖の上に建っていて、距離は10メートルくらい。

近いようで、遠い。

1枚目は力が入りすぎて、大きく外れた。

2枚目、少し力を抜いた。

ふわっと弧を描いて、鳥居を通り抜けた。

通過した瞬間、一緒にいた友人と顔を見合わせた。

言葉はなかったけど、何か通じたような気がした。

お願い事は、通ったときにだけ言えばいい。

そういうルールは特にないけれど、自然とそうなった。

混んでいる時間帯でも、投げるスペースは余裕がある。

体験時間は5分もあれば十分。

でも、なぜか10分以上そこにいた。

■ かわら投げ 場所:都久夫須麻神社境内 料金:2枚200円(境内の販売所で購入) 所要時間:5〜10分
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モデルコース

Day Trip 長浜港9:00発フェリー乗船→竹生島着(約30分)→宝厳寺参拝→竹生島神社→かわら投げ→フェリーで長浜港へ戻る(島内滞在は約75〜80分)
1 Night 1日目:長浜観光(黒壁スクエア・長浜城)→長浜泊。2日目:午前便フェリーで竹生島へ→宝厳寺・神社・かわら投げ→帰路。島に渡る前日に長浜をゆっくり歩くのがおすすめ。
Travel Tips フェリーの便数は少なく、島内の滞在時間は約80分が基本。 時間に余裕がないため、宝物館は優先度を決めてから入ること。 石段は滑りやすい日もあるので、ヒールは避けたほうがいい。 売店は少ないので、飲み物は港で買って持ち込むのが正解。

竹生島への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約1時間30分
名古屋から 約1時間40分
wakayamaから 約2時間
岐阜から 約2時間
浜松から 約2時間10分
鉄道 長浜駅へ
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