北海道の屋根、と呼ばれる場所がある。 標高2000m超の稜線に立つと、風が違う。 空の色が違う。 本州の山とは、スケールが根本的に違った。 9月に入れば紅葉が始まり、10月には雪が積もる。 日本でいちばん早く秋が来て、いちばん早く冬になる山。 それが大雪山だ。
大雪山のおすすめスポット
大雪山旭岳ロープウェイ|標高1600m、ここから別世界が始まる
姿見駅を降りた瞬間、空気が変わった。
標高1600m。
8月下旬だというのに、吐く息が白かった。
ロープウェイは約10分で山麓駅から姿見駅へ。
料金は往復3,200円(大人)。
始発は6時台から動いている。
早朝に乗ると、朝霧の中を突き抜けていく感覚があった。
姿見駅からは池をめぐる散策路が広がっている。
1周約1時間のコースで、登山装備がなくても歩ける。
ただし、9月でも防寒着は必須だ。
姿見の池に旭岳が映り込む瞬間。
風が止んだ、その一瞬だけ。
シャッターを押す手が震えた。
寒さなのか、感動なのか、自分でもわからない。
旭岳|北海道最高峰2,291m、頂上は別の星みたいだ
旭岳の山頂を目指したのは、9月の第1週。
ロープウェイを降りてから、頂上まで約3〜4時間。
姿見駅の標高1,600mから、2,291mまで登る。
序盤は木道と砂礫の道が続く。
森林限界をとっくに超えているから、見晴らしはずっと良い。
ただ、その分だけ風をまともに受ける。
9合目あたりで雨が来た。
横殴りだ。
雨具を着ていなかったら引き返している。
頂上に立つと、雲が割れた。
トムラウシ山へ続く稜線が、どこまでも続いている。
ここまで歩いてきた道が、はるか下に見える。
日本百名山のひとつ。
その言葉の意味を、頂上で初めて理解した気がした。
黒岳|層雲峡から登る、紅葉の密度が異常だ
旭岳とは反対側、層雲峡から黒岳に上った。
ロープウェイとリフトを乗り継いで、7合目まで約30分。
7合目からの登山道は、急登が続く。
紅葉のピークは9月中旬〜下旬。
この時期の黒岳は、色がおかしい。
ナナカマドの赤、ウラシマツツジの深紅、チングルマの黄。
3色が層になって山肌を覆っている。
山頂(1,984m)から見える景色は、大雪山の稜線全体。
旭岳もトムラウシも見える。
ここまで来ると「大雪山」がひとつの山ではなく、巨大な山塊なのだとわかる。
下山後に立ち寄った層雲峡温泉が最高だ。
登山で冷えた体が、じわじわと戻ってきた。
疲労と達成感が混ざった、あの感覚。
大雪山に来るたびに味わいたいと思っている。
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大雪山への行き方
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