海が、怒っている。 そう感じた。 東尋坊の崖っぷちに立った瞬間、足がすくんだ。 越前海岸は「きれいな海岸線」なんてものじゃない。 荒々しくて、冷たくて、それでも目が離せない。 冬には水仙が咲き、岩場には松が根を張る。 この土地の強さに、なぜか救われた気がした。
越前海岸のおすすめスポット
東尋坊|崖の先に立って、初めてわかること
遊覧船乗り場の横を抜けて、岩場に出た瞬間。
「あ、これは本物だ」。
写真で見ていた景色とは全然違う。
足元の岩が、縦に割れて海へ落ちている。
高さ25メートル。
数字で聞いてもピンとこなかったけど、立ってみると膝が笑った。
遊覧船(大人1,500円・所要30分)に乗ると、崖の全貌が見える。
これがまた、陸から見るのと全然別物だ。
お土産屋が並ぶ参道も、悪くない。
いかの丸焼きを500円で買って、海風の中で食べた。
焼けたしょうゆの匂いが染みついて、忘れられない。
夕方の16時以降、人がぐっと減る。
その時間帯に来て、崖の前でひとり立っていると、海の音だけが聞こえる。
観光地のにぎやかさが嘘みたいに消えて、ただの「岩と海」になる。
その時間が、東尋坊の本当の姿だ。
越前海岸水仙ランド|12月の崖に、3万株が咲いている
水仙を「わざわざ見に行く花」だと思っていない。
それが、完全に覆された。
12月の越前海岸。
他の花がすべて終わった季節に、斜面いっぱいの白い花。
海から吹く風と、甘い香りが混ざって、なんか泣きそうになった。
越前海岸の水仙は、日本三大群生地のひとつ。
水仙ランドの敷地内だけで約3万株が植わっている。
入場料200円。この安さで、あの景色が見られる。
見頃は12月上旬〜1月末。
早い年は11月末から咲き始める。
崖の斜面を埋め尽くす白と黄色と、その奥に広がる灰色の海。
この組み合わせが、越前海岸にしかない。
平日の午前中に行くと、ほぼ貸し切り状態だ。
斜面をひとりで歩きながら、花の中に頭を突っ込んで匂いを嗅いだ。
みっともないけど、最高だ。
越前松島|岩と松と海。この三つだけで完結している
大げさじゃなく、「日本っぽい」。
越前松島は、岩礁の上に松が生えて、海がそれを囲んでいる。
ただそれだけの景色なのに、ずっと見ていられた。
水族館(越前松島水族館)が隣にあって、
大人1,800円で入れる。
イルカのプールが海に面していて、
イルカと日本海が同じ視界に入るシュールさが面白い。
景色だけ見るなら、駐車場から岩場へ直接行ける。
無料。5分歩けば絶景に着く。
岩の上に登ると、松越しに広がる日本海が見える。
朝の7時台に行った。
誰もいない。
岩に腰かけて、コンビニで買ったコーヒーを飲んだ。
波の音と、松が風に揺れる音。
それだけで、その日一日が充実した気がした。
ここは「映える」場所じゃなくて、「沁みる」場所だ。
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越前海岸への行き方
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