福井県

永平寺

寺社

杉の木立の中に、静寂がある。 観光地とは、少し違う場所だ。 永平寺は、今も700人以上の修行僧が暮らす、現役の禅寺。 参拝者を迎えながらも、そこには生活の緊張感が漂っている。 あの空気を一度吸ったら、また来たくなる。 そういう場所だ。

Best Season 秋の紅葉(10月下旬〜11月上旬)と、雪の冬(12〜2月)が特にいい。 雪に沈黙する境内は、別格の静けさだ。 春の新緑も美しい。

永平寺のおすすめスポット

01

永平寺|静寂の中に、修行の息づかいがある

境内に入った瞬間、温度が下がった。

気のせいじゃない。

樹齢700年を超える杉の木が、光を遮っている。

回廊を歩くと、修行僧とすれ違う。

目を合わせない。

足音もほとんどない。

あの静けさは、演出じゃない。

七堂伽藍と呼ばれる主要な建物が、回廊でつながっている。

法堂、仏殿、山門、僧堂、庫院、東司、浴室。

それぞれに意味があって、修行僧の生活がそこに詰まっている。

参拝ルートは一方通行。

のんびり歩いて1時間ほどかかった。

急いで回るような場所じゃない。

朝6時から参拝できる。

人が少ない朝イチがいい。

空気がちがう。

拝観料は大人500円。

高校生200円、小中学生200円。

■ 永平寺 住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15 拝観料:大人500円、高校生200円、小中学生200円 拝観時間:5:00〜17:00(季節により変動あり) アクセス:えちぜん鉄道「永平寺口駅」からバスで約10分
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02

傘松閣|天井を見上げて、息をのんだ

正直、最初はただの建物だ。

案内板に従って中に入り、上を向いた瞬間に声が出た。

天井いっぱいに、絵が広がっている。

230枚。

すべて花鳥風月を描いた色彩画だ。

この建物、昭和5年に建てられた。

当時の日本画家144人が筆を振るったと聞いた。

天井を見上げ続けて、首が痛くなった。

それでも目が離せない。

「傘松閣」という名前の由来は、近くにある傘のような形の松から。

その松はもう枯れてしまったけれど、建物は今も残っている。

絵の中に、5枚だけリスが描かれているらしい。

必死に探したけれど、2枚しか見つけられない。

また来る理由ができてしまった。

ここだけで30分以上いた。

観光客のほとんどが素通りしていく。

もったいない。

■ 傘松閣 住所:永平寺境内(拝観料に含まれる) 備考:永平寺の拝観ルート内に位置。別途料金なし 見どころ:昭和5年建立・天井に230枚の日本画・隠れリスを探すのが密かな楽しみ
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03

山門|ここから先は、別の時間が流れる

山門をくぐると、空気が変わった。

大げさじゃなく、そう感じた。

高さ約13メートル。

木造の三門で、寛政年間に建てられた。

左右に仁王像ではなく、五百羅漢が祀られている。

ずらりと並んだ表情が、全部ちがう。

修行僧はこの門を、修行期間中に一度しかくぐれないと聞いた。

入山の時と、下山の時だけ。

そう知って、もう一度山門を見上げた。

ここはただの入り口じゃない。

彼らにとって、覚悟を決める場所だ。

観光客は何度でも通れるけれど、その重みだけは受け取れた気がした。

山門の前で少し立ち止まるといい。

参道の先に杉林が続いている。

その景色だけで、来た甲斐があった。

早朝に来ると、朝もやが漂うことがある。

6時台、ねらい目だ。

■ 山門(三門) 住所:永平寺境内(拝観料に含まれる) 建立:寛政年間 高さ:約13メートル 備考:修行僧は入山・下山時の2回しか通らないとされる。五百羅漢が安置されている
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モデルコース

Day Trip 7:00 金沢or福井発 → 9:00 永平寺着・早朝参拝 → 山門→傘松閣→七堂伽藍めぐり → 11:30 ごま豆腐で昼食 → 13:00 帰路
1 Night 1日目:14:00 永平寺着・午後参拝 → 永平寺門前町で精進料理の夕食 → 門前宿坊に宿泊。2日目:6:00 朝のお勤め体験 → 早朝の境内を再参拝 → 10:00 福井市内へ移動・東尋坊などへ
Travel Tips 永平寺の朝は早い。 6時台に着くと人が少なく、修行僧の動きも見える。 足元は滑りやすいので動きやすい靴で。 回廊は冬、かなり冷える。 防寒必須。 写真撮影は一部エリアで禁止。確認してから撮ること。

永平寺への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約3時間30分
大阪から 約3時間35分
名古屋から 約3時間50分
岐阜から 約4時間10分
水戸から 約4時間15分
鉄道 永平寺口駅へ
移動 永平寺へ

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