富士山が、どこまでも近い。 富士宮に来ると、そのことを体ごと実感する。 山が見えるとか、そういう話じゃない。 空気に、水に、食べ物に、信仰に—— すべてに富士が染み込んでいる町だ。 ここでしか感じられないものが、確かにある。
富士宮のおすすめスポット
富士山本宮浅間大社|全国1,300社の頂点に、実際に立ってみた
鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。
気のせいかと思ったけど、そうじゃない。
富士山本宮浅間大社は、全国に約1,300社ある浅間神社の総本社。
その格式は、境内に足を踏み入れると肌で感じる。
楼門をくぐると、正面に朱塗りの本殿。
豊臣秀吉が奉納したと伝わる建物が、今も現役で立っている。
そのスケール感に、思わず足が止まった。
境内には「湧玉池」という湧き水がある。
富士山の雪解け水が地下を通り、ここで湧き出している。
水温は年間を通じて約13℃。
手を入れると、その冷たさに声が出た。
朝9時前に行くと、参拝者がまだ少ない。
静かな境内で、富士山に手を合わせる時間は格別だ。
白糸の滝|音で気づく、あの水量のすごさ
駐車場から遊歩道を5分ほど歩く。
滝が見える前に、まず音が来た。
白糸の滝は、落差20m・幅150mにわたって水が流れ落ちる。
数字で聞いてもピンとこなかったけど、目の前に立つと圧倒された。
特徴は、岩壁の無数の亀裂から水が染み出すように流れること。
富士山の溶岩層に蓄えられた地下水が、そのまま滝になっている。
白い糸を何千本も垂らしたような、不思議な光景だ。
午前中は滝に光が当たり、虹が出やすい。
10時頃に行ったら、うっすらと虹がかかっている。
その瞬間だけは、ほかの観光客も全員立ち止まっている。
近くに「音止の滝」もある。
落差25mで、こちらは豪快な一本滝。
セットで見ると、滝の多様さがよくわかる。
入場は無料。駐車場は普通車500円。
富士宮やきそば|B-1グランプリ日本一が、なぜか地元では普通食
富士宮やきそばは、B-1グランプリで2連覇した。
それだけ聞くと、どこか特別な料理に聞こえる。
実際に食べると、地元の人たちにとっては「普通のごはん」だとわかった。
特徴は3つ。
水分を飛ばして製造した「蒸し麺」のもちもち感。
ラードの搾りかす「肉かす」の旨味。
かつお節ではなく「いわしの削り粉」のトッピング。
よく行ったのは浅間大社の門前にある「お宮横丁」。
複数の店が集まったエリアで、食べ比べもしやすい。
値段は1皿500〜700円が相場。
高くない。むしろ安い。
それが「地元のごはん」である証拠だ。
富士宮では焼きそばを「やきそば」と平仮名で書くことが多い。
ちょっとしたこだわりを感じた。
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富士宮への行き方
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