日本最北端の村、猿払。 そこに温泉がある。 オホーツク海の風が吹きつける荒涼とした原野の中に、 ぽつりと湯けむりが立ち上がる。 観光地らしい賑わいは何もない。 コンビニもない。 でも、それがいい。 冬は氷点下20度近くまで下がる。 その寒さの中で入る露天風呂の気持ちよさを、 一度知ったら忘れられない。
さるふつ温泉のおすすめスポット
さるふつ温泉ホテル|氷点下の夜、湯の中でオホーツクと向き合う
施設に入った瞬間、静かさに驚く。
ロビーに人がいない。
フロントの方が1人、笑顔で迎えてくれた。
露天風呂は夜がいい。
気温がマイナス15度を下回る冬の夜。
湯から出ると、髪がみるみる凍っていく。
それが妙に楽しくて、何度も出入りした。
泉質はナトリウム塩化物泉。
ぬめりのある湯で、上がったあとの保温効果が長い。
北海道の冬には理にかなった湯だ。
内湯の窓の外は真っ暗な草原。
晴れた夜は星が信じられないほど多い。
天の川がわかるレベルだ。
素泊まりは5,000円台から。
食事付きにすると、猿払産のホタテが出てくる。
これが異常にうまい。
あの甘さは、東京では出会えない味だ。
猿払村の海岸線|何もない、が正解だ
温泉から車で5分、海に出た。
オホーツク海が、ただそこにあった。
1月から3月にかけて、流氷が来る。
その時期に訪れると、海岸が真っ白になる。
砂浜と流氷の境界線がなくなって、
どこまでが陸でどこからが海かわからなくなる。
風が強い。
とにかく強い。
立っているだけでコートが飛ばされそうになる。
それでも、その場所から離れたくない。
夏は別の顔を見せる。
サロベツ原野のエゾカンゾウが咲く7月、
オレンジ色の花が地平線まで続く。
それを目当てに来る人もいる。
どの季節も、人は少ない。
貸し切りに近い状態で、この景色を独り占めする。
それが猿払の本当の贅沢だ。
道の駅さるふつ公園|ホタテを食べずに帰れない理由
猿払村はホタテの生産量が日本一。
その事実を、この道の駅で体感する。
売店に並ぶホタテの大きさが、まず規格外だ。
掌より大きいものが当たり前に並んでいる。
浜値に近い価格で買えるのも本当で、
10枚入りパックが1,500円台だったりする。
レストランで食べたホタテバター定食が850円。
貝柱の厚みが3センチはある。
噛むたびに甘い汁が出てきた。
ソフトクリームもある。
ホタテソフトというものがあって、
半信半疑で食べたら、ほんのり磯の香りがした。
おいしいかどうかは微妙なところだが、
話のタネになる一本だ。
朝9時から開いているので、
温泉の朝風呂のあとに立ち寄るのがいい。
産直コーナーで買い物して、
発泡スチロールで自宅に送るのが猿払のルーティンになった。
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さるふつ温泉への行き方
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