空知の山間に、ひっそりと湯が湧いている。 人里から少し離れた場所に、ぽんぴら温泉はある。 派手な看板も、賑やかな土産屋も、ない。 あるのは、静寂と、白い湯気と、どこまでも広がる北海道の空だけ。 冬に来ると、雪に包まれた景色がまた格別だ。
ぽんぴら温泉のおすすめスポット
ぽんぴら温泉 蘭越町保養センター|脱衣所の鍵が古くて、それがいい
建物は古い。
はっきり言って、リゾートとは程遠い。
でも、扉を開けた瞬間に硫黄の香りが漂ってきて、ああ、本物だ。
湯は無色透明、源泉かけ流し。
湯温は43度前後で、長湯しようとすると結構きつい。
10分浸かると、体の芯からじんわりと熱くなってくる。
内湯だけでなく、露天もある。
冬に外に出ると、湯けむりの向こうに雪山が見える。
その景色を、地元のおじいさんと並んで眺めた。
会話はなかったけれど、その時間がなんかよかった。
料金は大人500円。
札幌から車で2時間弱。
この距離を来る価値が、確かにある。
周辺の蘭越町|スキー客が来ない、静かな雪道を歩く
ニセコのすぐ隣なのに、蘭越町は静かだ。
外国人スキー客でごった返すこともなく、普通に地元の人が買い物をしている。
温泉のあとに車で10分ほど走ると、昆布温泉エリアに出る。
小さな食堂が数軒あって、ランチに入ったラーメン屋が850円で、スープが濃くてうまかった。
蘭越の道の駅「230ルスツ」は少し離れるが、地元の野菜や乳製品が並んでいる。
じゃがいもを3袋買って、帰りの荷物が重くなった。
冬は道が凍るので、スタッドレスは必須。
地図アプリだと細い農道に案内されることがある。
早めに現地を出るのが無難だ。
目国内岳の眺め|温泉から見える、あの山の名前を調べた
露天風呂から見える山が気になって、帰ってから調べた。
目国内岳(めくんないだけ)、標高1220m。
アイヌ語由来の名前で「山頂が広い山」という意味らしい。
冬は登山道に雪が積もるので、登る人はほとんどいない。
ただ、眺めるだけでも十分だ。
温泉から上がって、駐車場で空を見上げた。
空気が痛いくらい冷たかった。
−10度近かった。
それでも、湯上がりの体はしばらくポカポカしている。
帰りの車の中で、また来よう。
次は秋に来てみたい。
紅葉と湯けむりの組み合わせを、見てみたいから。
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ぽんぴら温泉への行き方
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