硫黄の匂いが、鼻をつく。 そこだけ雪が解けていて、白い煙が上がっている。 標高1116m。ニセコの火山がそこにある。 スキーリゾートとして知られるニセコのすぐそばに、こんな山があることを知らない人は多い。 登ってみると、世界が変わった。
イワオヌプリのおすすめスポット
イワオヌプリ登山口|朝7時、誰もいない雪の斜面に立つ
五色温泉郷の駐車場に車を止める。
料金は無料。
トイレは登山口そばにある。冬季は閉鎖されているので要注意。
朝7時に出発した。
気温はマイナス12℃。
吐く息が白く、すぐ消えた。
登山口から山頂まで、コースタイムは約1時間30分。
距離にして往復約4km。
スノーシューかアイゼンは必須だ。
ツボ足で行こうとした登山者が途中で引き返しているのを何度か見た。
序盤は樹林帯。
風が遮られて、意外と暖かい。
踏み跡をたどりながら進む。
だんだん木が低くなってくる。
視界が開けてくる。
その瞬間が、たまらない。
稜線に出ると、風が一気に変わった。
羊蹄山がどんと見える。
振り返るとニセコアンヌプリ。
スキー場のゲレンデが白く輝いている。
山頂火口跡|硫黄と雪と、もうもうと上がる白煙
山頂に着いたのは、出発から1時間20分後。
そこには別の惑星みたいな景色があった。
火口跡の縁に立つ。
足元の雪が黄色く変色している。
硫黄だ。
ぷんと匂いが来た。
白い煙が何本も立ち上っている。
風で流されて、すぐ散る。
また出てくる。
その繰り返しをずっと見ている。
火口の直径は約200m。
縁をぐるっと歩ける。
ただし、ところどころ雪庇ができている。
端に近づきすぎるのは危ない。
ガイドなしで来るなら、慎重に動いた方がいい。
晴れた日の山頂は本当に美しい。
羊蹄山、ニセコアンヌプリ、目国内岳。
360度、山だらけ。
遠くに洞爺湖も見える日がある。
気温はマイナス15℃を下回ることも。
ダウンの上にさらに1枚、風を通さないアウターを着ること。
これは絶対。
五色温泉旅館|下山後、体の芯まで温まる一択
下山したら、もう選択肢は一つしかない。
五色温泉旅館に飛び込む。
日帰り入浴は大人700円。
11時から入れる。
登山後にちょうどいい時間だ。
泉質は強酸性の硫黄泉。
お湯が白く濁っている。
体中がぴりぴりする感じがあった。
それが気持ちいい。
内湯と露天がある。
露天に入ると、さっきまでいた山が見える。
山頂の方向から煙が見えた気がした。
シャンプー・ボディソープは備え付けあり。
タオルは持参か売店で購入。
登山の汗と硫黄の匂いをここで落とす。
そのまま帰る人は少ない気がする。
食堂もある。
ざるそば980円を頼んだ。
山の後に食べるそばは、なぜかうまい。
理由を考える気にもならない。
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