北海道

オプタテシケ山

自然絶景

稜線に出た瞬間、息を飲んだ。 トムラウシ、十勝連峰、遠く大雪山系。 360度、山しかない。 標高2,013m。北海道の中心にある、この山の名前を知る人はまだ少ない。 だからこそ、静かだ。 リフトも看板も整備された道もない。 あるのは、登った者だけが見られる景色だけ。

Best Season 夏(7〜8月)は高山植物が咲き乱れ、登山初心者でも挑戦しやすい。冬(1〜3月)は雪山経験者限定だが、見られる景色のスケールが別次元になる。

オプタテシケ山のおすすめスポット

01

オプタテシケ山登山口|夜明け前、ヘッドライトをつけて歩き出す

美瑛富士避難小屋を起点にするルートを選んだ。

登山口に着いたのは午前4時半。

まだ真っ暗だ。

冬のオプタテシケは別格だ。

トレースはない。

地図とコンパスで読みながら進む。

ワカンをつけて、膝まで雪に沈みながら歩く。

標高差は約1,200m。

コースタイムは往復10〜12時間。

これは覚悟のいる山だ。

それでも足が止まらない理由がある。

雪に埋まった針葉樹の森が、静かすぎて怖いくらいきれいだ。

風の音だけが聞こえる。

人の声は一切しない。

北海道の奥深さを、体ご時間だ。

■ オプタテシケ山(登山口) 住所:北海道上川郡美瑛町(望岳台方面より入山) 入山料:無料 駐車場:望岳台駐車場(無料) 冬季は完全な雪山装備必須。ピッケル・アイゼン・ワカン推奨。 単独入山は避けること。
地図で見る →
02

山頂稜線|2,013mで、北海道の全部が見える

稜線に出たのは午前9時過ぎ。

出発から約4時間半。

風が強かった。

マイナス15度を下回っている。

ゴーグルの内側が曇る。

それでも、目の前の景色に動けなくなった。

トムラウシ山が真正面にある。

十勝岳連峰が右手に広がる。

雪煙が舞って、山の輪郭がぼやける瞬間がある。

それがまた、信じられないくらい美しかった。

山頂標識は雪に埋まっている。

360度、人工物がひとつも見えない。

こんな景色、北海道でもそう簡単には出会えない。

10分いた。

体が冷える前に、下山を始めた。

名残惜しいとか、そういう感情より先に体が動いた。

それが冬山だ。

■ オプタテシケ山 山頂 標高:2,013m 山頂からの展望:十勝岳連峰・トムラウシ山・大雪山系 冬季の山頂気温:マイナス15〜20度以下になることも 天候急変リスクが高いため、午前中の早い時間に登頂を目指すこと。
地図で見る →
03

美瑛富士避難小屋|山の中に、ぽつんと泊まる夜

1泊2日で登るなら、美瑛富士避難小屋に泊まるのが現実的だ。

小屋は無人。

管理費もない。

定員は10〜15名ほど。

ただし、冬は入口が雪に埋まっていることがある。

到着してスコップで掘り出すところから始まった。

中は板張りの床だけ。

ストーブはない。

寝袋を2枚重ねにした。

夜、外に出た。

満天の星だ。

人工光がゼロの空は、こんなに星が多いのか。

翌朝4時に起きる。

行動食のゼリーを2本食べて、出発した。

コンビニもなければ、自動販売機もない。

持ち込んだもの全部が命綱だ。

その緊張感が、山を本物にする。

■ 美瑛富士避難小屋 住所:北海道上川郡美瑛町(白金温泉方面から入山) 利用料:無料(届出不要だが入山届は必ず提出) 定員:約10〜15名 設備:板張りの床のみ・水場なし(雪を溶かして使用) 最寄り:白金温泉まで約7〜8時間
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 【日帰り】午前4時・望岳台出発 → 9時ごろ山頂 → 14時下山。体力と経験があれば可能だが、冬季の日帰りは上級者向け。
1 Night 【1泊2日】1日目:白金温泉または望岳台から入山 → 美瑛富士避難小屋泊(約6〜7時間)。2日目:午前4時半出発 → 山頂 → 同ルートで下山。装備の軽量化が鍵。
Travel Tips 冬のオプタテシケは完全な雪山だ。 アイゼン・ピッケル・ビーコン・プローブ・シャベルは必携。 天気予報はてんきとくらす推奨。 C判定の日は入山しない。 それだけは絶対に守ってほしい。

オプタテシケ山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間2分
水戸から 約10時間47分
前橋から 約11時間2分
高崎から 約11時間2分
名古屋から 約11時間30分
備考 バス

札幌の宿を探す

オプタテシケ山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →