アザラシって、こんなに近くで見られるのか。 そう思った瞬間、もう心をつかまれている。 オホーツク海に面した紋別市の端っこに、そこはある。 観光地っぽい派手さは何もない。 でも、柵の向こうで丸まって眠るゴマフアザラシを見たら、なぜか涙が出そうになった。 そういう場所だ。
オホーツクとっかりセンターのおすすめスポット
オホーツクとっかりセンター|柵1枚の向こうで、アザラシが生きている
「とっかり」はアイヌ語でアザラシのこと。
その名の通り、ここはアザラシのための場所だ。
負傷したり、親とはぐれたりしたアザラシを保護・リハビリする施設。
入場料は大人500円。
小さな敷地に、大きなプールがある。
柵の高さは腰くらい。
スタッフが説明してくれる給餌タイムに合わせて行くと、アザラシたちが水面をびゅんびゅん泳ぎ回る。
その速さに、まずびっくりする。
あんなにのんびり見えて、水の中ではまるで別の生き物だ。
柵越しに顔をのぞかせてくるアザラシがいた。
目が合った。
黒くて、まんまるで、何かを問いかけてくるような目だ。
触れる距離ではないけど、気配は確かに伝わってくる。
野生動物と同じ空気を吸っている感覚。
それが、ここの一番の体験だ。
流氷科学センター(GIZA)|オホーツクの海が、ここで凍る
とっかりセンターのすぐ近くに、流氷を体験できる施設がある。
入場料は大人570円。
この値段で、あの体験ができるのか。
マイナス18度の部屋に入る。
ジャケットは貸してくれる。
でも足元がびっくりするほど冷える。
部屋の中には本物の流氷がある。
触れる。
削れる。
冬に紋別の海に浮かぶ氷が、夏でもそこにある。
スタッフが熱湯を外気に放つ実験を見せてくれた。
お湯が一瞬で白い霧に変わる。
その映像を何度もスマホで撮ろうとして、手がかじかんで失敗した。
夏に来ても、オホーツクの冬を感じられる。
そういう設計になっている施設だ。
とっかりセンターとセットで訪ねると、紋別の「海」が立体的に見えてくる。
紋別港・ガリンコ号乗り場|流氷シーズンは、ここが本番になる
紋別に来たなら、港まで歩いてほしい。
とっかりセンターから車で5分。
ここが、冬の紋別の主役になる場所だ。
1月〜3月は流氷砕氷船「ガリンコ号III」が出る。
船首についた巨大なドリルで、流氷を砕きながら進む。
その音と振動が、船底から伝わってくる。
デッキに出ると、どこまでも白い海が広がっている。
地平線が海なのか氷なのか、わからなくなる。
そこにオオワシやオジロワシが飛んでいたりする。
夏に行ったときは、静かな港と青い海だけがあった。
でも「ここが冬は全部白くなる」と想像したら、急に怖くなった。
それくらいのスケールの話をしている場所だ。
流氷シーズンに合わせて紋別を訪ねるなら、乗船予約は早めに。
土日は特に埋まりやすい。
モデルコース
オホーツクとっかりセンターへの行き方
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