稜線に出た瞬間、風が来た。 冷たくて、鋭くて、思わず立ち止まった。 標高1,322m。洞爺湖と太平洋が、両側に広がっている。 「こんな景色、北海道にあったのか」。 オロフレ山は、派手に宣伝されていない山だ。 だからこそ、たどり着いたときの感動が深い。
オロフレ山のおすすめスポット
オロフレ山 登山道|雪をかき分けて、稜線へ
冬のオロフレ山は、別の顔を持っている。
登山口から樹林帯に入ると、静かだ。
足音だけが聞こえる。
雪はしまっていて、歩きやすい日もある。
ただ、稜線に近づくほど風が強くなった。
ウィンドブレーカーじゃ足りない。
防風・防水のアウターは必須だと実感した。
登り始めて約1時間20分。
突然、視界が開けた。
左に洞爺湖。右に太平洋。
雪原の向こうに、それぞれ広がっている。
言葉が出ない。
写真を撮ることも忘れて、しばらく立っている。
頂上付近は風が強く、気温は体感でマイナス10度以下。
装備を整えていないと、本当に危ない。
それでも、あの景色はもう一度見たいと思っている。
オロフレ峠|車を降りた瞬間から、別世界
登山口になるオロフレ峠に着いたのは、朝8時過ぎだ。
駐車スペースは10台ほど。
冬の平日は、ほぼ貸し切りだ。
峠に立つだけでも、景色は十分すごい。
登らなくても、洞爺湖方面が見渡せる。
天気が良ければ、羊蹄山も見える。
ただ、峠の気温は想像以上に低かった。
駐車場に着いて車を降りた瞬間、頬が痛かった。
風も強い。
ここで引き返す判断も、正直ありだ。
峠のすぐ横には、旧展望台の跡がある。
今は使われていないが、構造物が残っている。
その横から登山道が始まる。
道標は少ないが、踏み跡をたどれば迷わない。
夏より冬のほうが、ルートは読みやすかった。
雪が目印になるから。
登別温泉|山の後は、硫黄の湯に沈む
下山して駐車場に戻ったのは、午後1時頃。
体はあたたかかったが、指先が痺れている。
そのまま車で20分。登別温泉に向かった。
地獄谷の横を通ったとき、湯気が上がっている。
硫黄のにおいがした。
山の緊張が、一気にほどけた気がした。
温泉街にある日帰り入浴施設は、数か所ある。
「さぎり湯」は地元の銭湯感覚で使える。
料金は450円。
シャンプーや石けんは持参か、自販機で購入。
体の芯まで温まった。
登別温泉の湯は強酸性。
肌がひりひりするほど効いた。
山で冷えた体に、これ以上合う温泉はない。
オロフレ山とセットで組むのが、正解だと確信している。
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オロフレ山への行き方
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