地図を見ても、たどり着ける気がしない。 北海道の山奥、空知地方の奥地にひっそりとある1,489m。 クマネシリ岳。 その名前を初めて聞いたとき、なぜか引き寄せられた。 冬に登れば、誰も踏んでいない雪の稜線がある。 その静けさは、別の星にいるみたいだ。
クマネシリ岳のおすすめスポット
クマネシリ岳・登山口|ここからが、本当の北海道だ
南富良野から車で40分ほど走る。
道は細くなり、集落も消えていく。
登山口に着いたのは朝6時。
気温はマイナス14度だ。
車から出た瞬間、空気が刺さるような冷たさ。
でも、その痛みが清々しかった。
夏は林道を歩いてアプローチするが、冬はスノーシューが必要。
レンタルは南富良野町内で借りられる。1日2,500円ほど。
登山口には案内板がある。
ただし整備は最低限で、道標も少ない。
地形図とコンパスは必須だ。
入山届のポストは登山口脇にある。
必ず記入してほしい。
ここで引き返す人の名前を見ると、少し緊張した。
クマネシリ岳・稜線|誰もいない雪原に、足跡が自分だけだ
樹林帯を抜けると、視界が一気に開く。
そこから先は、白一色の世界だ。
風が強い日は、歩いた跡が数分で消える。
自分がどこにいるかわからなくなる感覚。
それが怖くもあり、面白くもあった。
山頂まで夏道で約4時間。
冬はラッセルの深さで変わる。
この日は膝下ほどで、5時間かかった。
稜線に出たとき、十勝岳や芦別岳が並んで見える。
雲ひとつない。
あの瞬間のために来た。
山頂の標識は小さい。
探さないと見逃す。
でも立ったとき、確かにここが頂上だとわかった。
風が急に強くなった。
マイナス20度近かった。
写真を撮る手が5秒で痛くなった。
南富良野・金山湖エリア|下山後の温かさが、また登りたくさせる
下山してからの楽しみも、この山旅の一部だ。
金山湖は冬になると凍る。
夕暮れ時、湖面がオレンジ色に染まっている。
誰もいない。
スマホを出す気にもなれず、ただ見ている。
南富良野町内には「かなやま湖ログホテル ラーチ」がある。
1泊2食付きで1万2,000円〜。
部屋から湖が見える。
夕食に出てきた豚丼が、染みるほどうまかった。
ここの豚は空知産。
しっかり冷えた体に、甘辛いタレが効いた。
温泉は幾寅駅近くの「南ふらの温泉」が使える。
大人600円、露天から山が見える。
登山の翌朝、筋肉痛で入るのがちょうどいい。
このエリア、夏より冬の方が好きになった。
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クマネシリ岳への行き方
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