サマッカリヌプリの風景
北海道

サマッカリヌプリ

自然絶景

北海道の山の名前は、アイヌ語が多い。 その中でも「サマッカリヌプリ」は、口に出したくなる音をしている。 標高1,061m。日高山脈の北端に近い、静かな山だ。 冬、ここに向かうとき、道はほとんど人の気配がない。 それでも来たくなる理由が、山頂に待っている。

Best Season 1月〜2月が雪の締まりがよく、視界も開けやすい。 3月は雪崩リスクが上がる。 無雪期は6月〜10月がおすすめ。

サマッカリヌプリのおすすめスポット

01

サマッカリヌプリ山頂|雪原の上に、自分ひとりだけがいる

登山口に着いたのは朝7時前だ。

気温はマイナス12度。

息を吸うと、鼻の奥がピリッとする。

冬季の入山者はほぼいない。

トレースがない。

自分でルートを踏み固めながら登る、あの感覚。

樹林帯を抜けると、視界が一気に開く。

日高の山並みが、左から右まで全部見える。

雪がまだ風に飛ばされていて、稜線が白く煙っている。

「来た」。

それしか言葉が出ない。

山頂標識は雪に埋まっていて、てっぺんだけ顔を出している。

写真を撮ろうとしたら、手袋を外した5秒で指が痛くなった。

冬山の洗礼を、きっちり受けた。

下山は2時間。登りの自分の足跡だけが、雪の上に残っている。

■ サマッカリヌプリ 住所:北海道沙流郡日高町 入山料:無料 冬季は積雪・気象条件の確認が必須 最寄りの登山口まで日高町中心部から車で約30分
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02

登山口周辺の林道|誰も踏んでいない雪の上を歩く

林道に入った瞬間、音が消えた。

本当に、静かになった。

風もない朝だったせいか、自分の呼吸音と、雪を踏む音だけが聞こえる。

スノーシューを履いていても、たまに膝まで沈む。

木の枝に雪が積もって、重さで垂れ下がっている。

白い回廊みたいになっていて、思わず立ち止まった。

写真に収めようとしたが、あの光の感じは画面に入らない。

こういう景色は、現地にいる人間だけのものだ。

林道の距離は片道約4km。

歩くと1時間半ほどかかる。

途中に休める場所はない。

水と行動食は多めに持ったほうがいい。

冬の林道は夕方から急に暗くなる。

14時には戻り始めることを決めている。

その判断は正解だ。

■ 登山口周辺林道 住所:北海道沙流郡日高町 通行料:無料 冬季は林道入口ゲートが閉鎖される場合あり 事前に日高町役場(01457-6-2291)へ確認推奨
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03

日高町の温泉|凍えた体に、お湯が染みる夜

下山後、体の芯まで冷えている。

指先の感覚が戻るのに、車のヒーターで20分かかった。

向かったのは、日高町内の温泉施設。

入浴料は600円だ。

脱衣所で服を脱いだら、寒さで鳥肌が立った。

そのまま湯船に入ったら、痛いくらいの熱さを感じた。

冷えた体に温泉が入ってくる、あの感覚。

冬山の後にしか味わえない。

湯上がりに、地元の人が食堂でそばを食べている。

つられて注文した。

650円。

シンプルで、おいしかった。

窓の外はもう暗くなっていて、雪がちらついている。

明日また山に入ろうか、と思いながら食べている。

そういう気持ちになれる山だ、サマッカリヌプリは。

■ 日高町内温泉施設(例:門別温泉とねっこの湯) 住所:北海道沙流郡日高町富川駒丘76-1 料金:大人600円 営業時間:10:00〜21:00(火曜定休) TEL:0145-42-2615
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モデルコース

Day Trip 7:00 登山口出発 → 10:00 山頂 → 12:00 下山 → 13:30 温泉・昼食 → 15:00 帰路。日没前に行動を完結させること。
1 Night 1日目:札幌から車で約2時間、日高町入り・前泊。2日目:早朝7:00登山開始、山頂往復後に温泉と食事。日高の道の駅で馬関連グッズを物色して帰路。
Travel Tips 冬季は単独入山を避けるべきだ。 スノーシューかアイゼンは必須。 GPSアプリは事前にオフライン地図をDLしておく。 電波がほぼ入らない。 防寒はオーバースペックくらいでちょうどいい。

サマッカリヌプリへの行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間35分
水戸から 約11時間20分
前橋から 約11時間35分
高崎から 約11時間35分
甲府から 約12時間5分
備考 バス

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サマッカリヌプリへは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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