ニセコの山々が白く染まる季節。 チセヌプリは、静かに待っている。 スキーリゾートの喧騒から少し外れた場所に、 この山はある。 標高1,135m。派手さはない。 でも一度踏み込んだら、忘れられない景色がそこにあった。
チセヌプリのおすすめスポット
チセヌプリ山頂|風が止んだ瞬間、ニセコ連峰が全部見える
冬のチセヌプリに入ったのは、朝8時過ぎだ。
気温はマイナス12℃。
息をするたびに、白い霧になった。
登山口から山頂まで、夏道なら約1時間半。
冬はスノーシューを履いて進む。
ふかふかの雪が、膝まで沈む場所もある。
きつい。正直きつい。
でも振り返るたびに景色が変わる。
ニセコアンヌプリ、羊蹄山、昆布岳。
一枚の絵みたいに並んでいる。
山頂に着いたのは10時ごろ。
風が一瞬止んだ。
その瞬間、360度の白い世界が広がった。
言葉が出ない。
しばらく、ただ立ち尽くしている。
晴れの日は羊蹄山の裾野まで見渡せる。
曇りでも、雪原の静けさが別格だ。
五色温泉郷|登山後に入る露天風呂は、反則級だ
山を下りたあと、直行したのが五色温泉。
チセヌプリの登山口から車で約5分。
これが近すぎて、ありがたすぎる。
硫黄の匂いが漂う中に入ると、疲れた体に染みた。
乳白色のお湯が、じわじわと温める。
露天風呂からは、雪をかぶった山が見える。
湯温は42℃前後。
長湯は禁物だが、出たくなくなる。
雪が舞ってくる日は特に最高だ。
日帰り入浴は大人600円。
タオルは持参か、フロントで購入。
営業は10時から21時まで(最終受付20時30分)。
混雑は少なく、ゆったり入れた。
登山のあとにこれがあると知っていたら、
もっと早く来ている。
ニセコ神仙沼|雪に埋もれた湿原で、完全に一人になれる
チセヌプリの帰り道、少し寄り道した。
神仙沼は夏の観光地として有名だが、
冬に来る人はぐっと減る。
スノーシューで雪の遊歩道を歩くこと約20分。
湿原が見えてきた。
沼は凍っている。
雪がその上を覆っている。
あたりに音がない。
本当に、何も聞こえない。
風の音だけが、遠くから来る。
人工的なものが何もない空間に、
久しぶりに立てた気がした。
夏は木道が整備されているが、冬は埋まっている。
ルートを外れると危険な場所もある。
スノーシューと地図は必ず持っていくこと。
駐車場から往復1時間ほど。
コンパクトだが、密度が濃かった。
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チセヌプリへの行き方
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