北海道

ヌ牛別岳

自然絶景

北海道の山を歩いてきた。 その中でも、ヌ牛別岳は別格だ。 標高1,500m超。人の気配がほとんどない。 冬になると雪が全てを白く塗りつぶして、 そこに立つと、自分がどこにいるのかわからなくなる。 そういう場所が、好きだ。

Best Season 1月〜3月の快晴日が狙い目。 パウダースノーが締まって歩きやすく、視界も最高に澄む。 4月は雪崩リスクが上がるので注意。

ヌ牛別岳のおすすめスポット

01

ヌ牛別岳登山口|ここから先、人間の世界が終わる

登山口に着いたのは朝6時ごろだ。

気温はマイナス12度。

車から降りた瞬間、空気が肺に刺さった。

駐車スペースは5〜6台ほど。

平日だったせいか、他に誰もいない。

トレースがうっすら残っている。

前日に誰かが入ったらしい。

それだけが、心強かった。

装備はアイゼン12本爪、スノーシュー、ピッケル。

冬のこの山をなめると、本当に帰れなくなる。

歩き始めて15分。

もう街の音がなくなった。

聞こえるのは、自分の息と、雪を踏む音だけ。

それが、たまらなく好きだ。

■ ヌ牛別岳登山口 住所:北海道空知郡南富良野町周辺 料金:無料 駐車スペース:5〜6台程度 ※冬期は除雪状況を事前確認。最寄りのコンビニまで車で約40分。
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02

稜線手前の急登|全身で雪山と交渉する時間

登り始めて2時間半。

標高差で600mほど上がったあたりで、傾斜が急になった。

アイゼンの前爪を蹴り込む。

ピッケルを刺す。

体重を乗せる。

それを繰り返す。

気温はさらに下がっている。

体は汗をかいているのに、顔だけが凍えている。

そのアンバランスさが、雪山らしい。

振り返ると、十勝の平野が白く広がっている。

地平線がくっきり見える。

思わず立ち止まった。

写真を撮ろうとして、グローブを外した。

30秒で手がしびれた。

それでも、シャッターを押した。

あの景色は、そうする価値があった。

急登は40分ほど続いた。

しんどかった。正直に言う。

でも、そのしんどさがあるから、山頂が嬉しい。

■ 稜線手前の急登区間 登山口からの所要時間:約2時間30分〜3時間 標高差:約600m地点 ※冬期は雪崩リスクあり。気象情報の確認を怠らないこと。単独行は非推奨。
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03

ヌ牛別岳山頂|1,500mの白い静寂

山頂に立ったのは、出発から4時間後だ。

標高1,503m。

風速はおそらく10m以上。

体感温度はマイナス20度を超えている。

景色は、言葉にしにくい。

大雪山系の白いシルエットが正面にある。

振り返れば、日高山脈。

足元には、南富良野の盆地。

誰もいない。

その静けさが、妙に落ち着いた。

山頂に5分もいられない。

寒くて、体が限界だ。

でも5分で十分だ。

あの景色は、5分で一生分の記憶になる。

下山は2時間かからない。

登りで苦しんだ急登を、一気に駆け下りた。

車に戻ったのは午後1時ごろ。

7時間の山行だ。

疲れた。最高だ。

■ ヌ牛別岳山頂 標高:1,503m 山頂までの所要時間:約3時間30分〜4時間(冬期) 下山所要時間:約2時間 ※入山届は必ず提出。冬期は経験者同行を強く推奨。
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モデルコース

Day Trip 5:30 南富良野発 → 6:00 登山口 → 10:00 山頂 → 13:00 下山 → 14:00 占冠の温泉で全部溶かす
1 Night 1日目:札幌発 → 南富良野泊(道の駅周辺の宿)。2日目:早朝6時入山 → 13時下山 → 占冠「トマムの湯」で体を戻してから帰路。登山前日は十分な睡眠と食事を。
Travel Tips 冬のヌ牛別岳は、経験なしでは正直きつい。 12本爪アイゼンとピッケルは必須。 スノーシューも状況次第で必要。 天気予報は前日夜と当日朝の2回確認した。 下山後の温泉は、星野リゾートトマム周辺が近い。

ヌ牛別岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間41分
水戸から 約12時間26分
前橋から 約12時間41分
高崎から 約12時間41分
甲府から 約13時間11分
備考 バス

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ヌ牛別岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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