音が、先に聞こえてくる。 姿が見えるより前に、轟音が足元まで伝わってくる。 ピョウタンの滝は、そういう場所だ。 北海道・標茶町の森の中に、突然それはある。 観光地っぽい派手さは何もない。 ただ、水が落ちている。 それだけなのに、なぜか長い時間そこを離れられない。
ピョウタンの滝のおすすめスポット
ピョウタンの滝|森の奥で、水が地面に叩きつけられている
駐車場から歩いて3分もかからない。
あっけないほど近い。
でも、近づくにつれて空気が変わる。
湿度が上がって、音が大きくなる。
木々の間から白い飛沫が見えた瞬間、思わず足が止まった。
落差はそれほど大きくない。
数メートルほどだ。
でも水量がすごい。
釧路川の支流・標茶町を流れる川が、ここで一気に落ちている。
その迫力は写真では絶対に伝わらない。
展望台というか、すぐそばまで行ける。
飛沫が顔にかかるくらいの距離だ。
スニーカーが濡れた。
それでも、もう少し近くで見たくなる。
周囲はアカエゾマツの森。
静かな林の中に、この轟音だけがある。
そのギャップが、なんとも不思議な感覚を生む。
ひとりで来て、しばらく何も考えずにいた。
滝周辺の遊歩道|川沿いを歩くと、また別の顔が見えてくる
滝だけ見て帰るのは、少しもったいない。
周辺に短い遊歩道がある。
整備はされているが、ガチガチに手が入った感じではない。
自然のまま、という印象だ。
川沿いを歩くと、水の色に驚く。
うっすら茶色い。
タンニンを含んだいわゆる「ダーク系の水」だ。
この地域特有の色で、見慣れると美しいと思えてくる。
鳥の声がよく聞こえる。
何の鳥かはわからない。
詳しい人と来たら、もっと楽しいだ。
夏場は緑が濃くて、歩くだけで気持ちいい。
虫除けスプレーは必須だ。
6〜8月は特に多い。
忘れると後悔する。
30〜40分ほどで一周できる。
体力はいらない。
ただ歩いて、音を聞いて、水を見る。
それだけで十分な時間だ。
虹別コスモスの里|滝の帰りに、もう一か所だけ寄った
ピョウタンの滝から車で10分もかからない場所に、コスモス畑がある。
「虹別コスモスの里」という。
規模が想像より大きかった。
一面に咲いているというより、なだらかな丘の上にひろがっている感じだ。
9月上旬〜中旬が見頃で、入場は無料だ。
滝の緊張感と、コスモス畑のゆるさ。
この組み合わせが、意外と良かった。
売店で地元の野菜も売っている。
トウモロコシを一本買って、そのまま食べた。
甘かった。
観光客はそれほど多くない。
混んでいるという感覚は一度もない。
このエリア全体が、そういう空気をしている。
あえて、それを楽しみに来る場所だ。
モデルコース
ピョウタンの滝への行き方
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