旭川市街から少し離れると、空気が変わる。 針葉樹の香りが濃くなって、足元の砂利がじゃりじゃり鳴る。 上川神社は、観光地という感じがしない。 ただ、静かにそこにある。 それが、また来たくなる理由だ。
上川神社のおすすめスポット
上川神社|木漏れ日の中に、この街の始まりがある
鳥居をくぐった瞬間、温度が2度くらい下がった気がした。
樹齢100年を超えるエゾマツが両側から迫ってくる。
参道の長さは約200メートル。
短いようで、歩くほどに別の場所に来た感覚になる。
明治30年(1897年)に創建された。
旭川開拓の守り神として、この地に根を張ってきた。
境内には忠別川の水音が微かに届く。
都市の中にいるのを、一瞬忘れる。
拝殿の彫刻が細かくて、思わず足を止めた。
金色と朱色の配色が、曇り空の下でも映える。
御朱印は社務所で300円。
書いていただいた文字が、力強くて好きだ。
早朝6時台に行くと、ほぼ貸し切りだ。
朝の光が参道に差し込む時間帯が、個人的に一番好き。
末社・水天宮|こっそり佇む、水の神様
本殿の脇に、小さな祠がある。
見落とす人も多いんじゃないか。
水天宮と書かれた板が、少し色あせている。
忠別川のすぐそばに建てられた神社らしく、水の神を祀る末社が複数ある。
どれも小ぶりで、主張しない。
でも、こういう場所にこそ長い時間が積み重なっている気がする。
落ち葉が敷き詰めた地面に、祠がぽつんと立っている。
秋に行ったので、赤と黄色が混じっている。
カメラを向けたら、なんか絵になってしまった。
観光客はほとんど本殿で足を止めて帰ってしまう。
でも、境内を端まで歩いてみてほしい。
本殿から末社まで、ゆっくり見ると30分はかかる。
急ぐ必要は全くない。
神社周辺の忠別川沿い|歩いて気づく、旭川の奥行き
神社の参拝を終えて、そのまま忠別川の堤防を歩いた。
誰もいない。
川の流れが思ったより速くて、じっと見ている。
川沿いには遊歩道が整備されていて、距離にして約2キロほど続く。
旭川の市街地から来ると、こんなに自然が近いのかと驚く。
シラカバと針葉樹が混在していて、風景に表情がある。
10月に訪れたとき、川面に紅葉が映っている。
誰かに見せたくて、写真を30枚くらい撮った。
全部同じ構図だったけど、それでよかった。
冬は雪が積もって、また別の景色になるらしい。
1月の旭川は最低気温がマイナス20度を下回る日もある。
それでも行きたいと思っているから、旅って不思議だ。
歩き疲れたら、旭川駅前まで戻って旭川ラーメンを食べる。
それで、この街を全部もらった気になる。
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上川神社への行き方
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