星の形をした要塞が、北海道の大地にある。 上から見て初めて、その全貌がわかる。 五稜郭タワーに上った瞬間、思わず声が出た。 あの形が、本当に地上にあった。 春は桜、冬は雪。 季節ごとに顔を変えるこの場所に、何度でも来たくなる理由がある。
五稜郭のおすすめスポット
五稜郭タワー|107mの高さで、歴史の全貌が見える
エレベーターで上がること、約30秒。
ドアが開いた先に、あの星形が広がっている。
思ったより、ずっと大きかった。
五稜郭タワーの展望台は地上90m。
入場料は900円(大人)。
混雑する週末でも、タワーの中はそれほど待たない。
星形の堀が、緑と水を抱いている。
土塁の高さが、外から見るより全然高いとわかる。
地上にいるだけじゃ、絶対に気づかないことだ。
幕末にこれを造った人間の執念みたいなものを、感じた。
西洋の軍事技術を取り入れて、函館の地に星を描いた。
その事実が、上から見ると一気にリアルになる。
夕方に上るのが個人的にはおすすめだ。
西に傾いた光が堀に反射して、金色に輝く瞬間がある。
その15分のために、また来てもいい。
五稜郭公園(春)|1,600本の桜が、堀を埋め尽くす
4月下旬から5月上旬。
あの堀が、ピンクで満たされる。
公園内に植えられた桜はおよそ1,600本。
ソメイヨシノが中心で、満開の時期は約1週間だけ。
その1週間に当たったとき、正直ちょっと泣きそうになった。
早朝7時台に行くといい。
観光客がまだ少なくて、桜の下をひとり占めに近い状態で歩ける。
土塁の上から堀を見下ろすと、桜が水面に映り込んでいる。
その景色は、写真では絶対に伝わりきらない。
屋台が並ぶのは10時以降。
五稜郭公園は入場無料なので、朝から何度でも出入りできる。
桜の季節に五稜郭タワーに上ると、また違う表情を見せる。
星形の輪郭が、ピンクで縁取られている。
それを見てようやく、「花見の名所」と呼ばれる理由がわかった。
箱館奉行所|復元された建物の中に、幕末の空気が残っている
公園の中心に、白い建物がある。
2010年に復元された箱館奉行所だ。
入場料は500円。
中に入ると、江戸時代の建築技術で再現された梁と柱が目に入る。
復元というと「なんちゃって感」があるイメージだったけど、ここは違った。
当時の資料をもとに、釘を極力使わない伝統工法で造ったらしい。
職人の仕事が、見ればわかる。
天井を見上げると、木の香りが漂ってくる気がした。
館内には幕末の函館に関する展示がある。
土方歳三がここで最期を迎えた地でもある。
展示を見てから外の土塁を歩くと、景色の重みが変わった。
所要時間は1時間あれば十分。
ただ建物を見るより、展示をちゃんと読んでから出ると、公園全体の見え方が変わる。
そういう場所だ。
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五稜郭への行き方
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