洞爺湖から車で10分ほど奥に入ると、急に静かになる。 看板も少ない。人も少ない。 でも確かに、ここに温泉がある。 仲洞爺温泉は、観光地化されていない分、 本物の湯治場の空気が残っている。 冬に来て、正解だ。
仲洞爺温泉のおすすめスポット
仲洞爺温泉|雪の中に、ひっそりと湯けむりが立っている
国道から細い道を曲がって、数分。
突然、白い湯けむりが見える。
温泉地というより、集落に近い雰囲気だ。
宿は数軒しかない。
コンビニも、土産物屋も、ない。
それが、むしろよかった。
泉質は重曹泉。
とろりとした感触で、肌がすべすべになる。
pHは8.6。
アルカリ性が強めで、肌に乗っかってくるような柔らかさがある。
内湯から窓の外を見ると、雪をかぶった木が並んでいた。
誰もいない露天風呂に入ると、
気温はマイナス5度くらい。
顔だけが冷たい。
それが気持ちよくて、40分は出られない。
湯から上がってからも体がずっと温かい。
「温泉に入った」という実感が残る湯だ。
洞爺湖畔の冬景色|凍りそうな湖に、誰もいない
仲洞爺温泉に来たなら、洞爺湖を見ないともったいない。
車で10分、湖畔に出ると、景色が一気に開ける。
夏はボートや観光客で賑わう場所らしい。
でも冬は違う。
人が、ほとんどいない。
湖面はグレーに濁り、対岸の山に雪が積もっている。
中島が、ぽつんと浮かんでいた。
温度計は午前10時でマイナス8度を示している。
湖畔を20分歩いただけで、指先が痛くなった。
でも、その寒さの中に立つと
「ここは本物の北海道だ」。
観光地の洞爺湖じゃなく、
生活している土地の冬の湖。
そういう空気を、体いっぱいに吸い込んだ。
湖畔のベンチに座って、コーヒーを飲んだ。
それだけで満足した。
有珠山ロープウェイ|火口を上から見下ろすと、地球の本気を感じた
仲洞爺温泉からさらに20分ほど走ると、有珠山ロープウェイがある。
往復2,200円。
所要時間は片道約6分。
山頂に着いた瞬間、風が強くて体がよろけた。
マイナス12度。
息を吸うと、肺が冷える感覚。
展望台から見下ろすと、2000年の噴火跡が広がっている。
家が埋まった場所。
道路がひん曲がった場所。
そのままになっている。
「自然保存」というより、「片付けられなかった」感じが正直なところだ。
それが、リアルだ。
観光用に整えられていない荒涼感が、かえってすごかった。
晴れていれば、洞爺湖と太平洋が同時に見える。
この日は雲が多かったけど、それでも十分すぎる景色だ。
寒さでカメラのバッテリーが20分で切れた。
北海道の冬をなめている。
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仲洞爺温泉への行き方
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