佐幌岳の風景
北海道

佐幌岳

自然絶景

標高1,060m。 北海道のど真ん中、狩勝峠のすぐそばにある佐幌岳。 冬になると、雪をまとった樹氷の森が広がる。 リフトなし、ゴンドラなし。 自分の足で稜線まで歩いて、はじめて見えてくる景色がある。 ガイドブックにはほとんど載っていない。 だからこそ、来てよかった。

Best Season 12月下旬〜2月が樹氷のピーク。 晴れた日の青空と白い樹氷のコントラストは別格。 夏(7〜8月)は高山植物と十勝平野の緑が美しく、初心者にも歩きやすい。

佐幌岳のおすすめスポット

01

佐幌岳登山口|静寂の中に、踏み跡だけがある

狩勝峠の駐車スペースに車を止めたのは、朝7時すぎだ。

気温はマイナス12度。

息が白い。

登山口には標識がひとつ。

それ以外、何もない。

売店も自販機もトイレもない。

完全な冬山だ。

アイゼンをつけて歩き始めると、すぐに静かになる。

風の音だけが聞こえる。

先行者のトレースが1本、雪の中に続いている。

コースタイムは山頂まで約2時間。

距離にして3.5km。

数字だけ見ると短く感じる。

でも積雪期は話が違う。

膝まで雪に埋まる場所もあった。

それでも止まれない。

樹林帯を抜けるたびに、景色が変わる。

帯広平野が白く広がり始める。

その広さに、足が止まった。

■ 佐幌岳登山口(狩勝峠側) 住所:北海道上川郡新得町狩勝峠付近 料金:無料 駐車場:狩勝峠展望台駐車場を利用(無料・約20台) 注意:冬季はスノーシューまたはアイゼン必須。トイレは峠の展望台のみ
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02

稜線の樹氷帯|モノクロの世界に、白い怪物が並ぶ

標高900mを超えたあたりから、木の形が変わった。

樹氷だ。

エゾマツやトドマツが、氷と雪をまとって白くなっている。

人の背丈を超えるものもある。

晴れていたから、青空とのコントラストが鮮烈だ。

風が強い日は、この樹氷がガリガリと音を立てる。

生きているみたいに動く。

稜線に出ると、視界が一気に開けた。

南側に十勝平野。

北側に大雪山系。

晴れていれば日高山脈まで見える。

この日は雲が少なく、360度に近い展望だ。

山頂に着いたのは9時20分。

誰もいない。

風の音と、自分の息だけ。

来るのに2時間かかった。

でもこの景色を独り占めできるなら、安いものだ。

山頂の気温はマイナス18度だ。

■ 佐幌岳山頂(標高1,060m) 所要時間:登山口から約2〜2.5時間(積雪期) 難易度:中級(冬季はアイゼン・スノーシュー・防寒装備必須) トイレ:山中に無し 携帯電波:山頂付近はdocomoで微弱につながる程度
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03

狩勝峠展望台|下山後の、静かなご褒美

下山後、峠の展望台に立ち寄った。

標高644m。

山頂ほど高くはない。

でも車でアクセスできるから、足の状態に関係なく来られる。

展望台からの眺めは、十勝平野をまるごと見下ろす感じだ。

農地が碁盤の目のように広がっている。

冬は雪に覆われて、真っ白な大地になる。

ここに来たのは2回目だ。

前回は夏に来た。

緑と青のコントラストがきれいだ。

今回は白一色。

同じ場所とは思えない。

展望台の隣に小さな建物がある。

冬季は閉まっていたけれど、夏はそばが食べられる。

寒くて体が限界だ。

でもここで十勝平野を見ながら、ポットのコーヒーを飲んだ。

体の芯まで冷えた後のコーヒーは、格別だ。

気温はマイナス10度。

風がなかったのが、救いだ。

■ 狩勝峠展望台 住所:北海道上川郡新得町字狩勝峠 料金:無料 駐車場:無料(約30台) 営業時間:展望台は通年開放。売店・食堂は夏季のみ(例年5月〜10月ごろ) アクセス:JR新得駅から車で約20分
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モデルコース

Day Trip 7:00 狩勝峠駐車場 → 7:15 登山開始 → 9:30 山頂 → 11:00 下山 → 11:30 狩勝峠展望台でコーヒー休憩 → 新得町内の温泉で体を温めて帰路へ
1 Night 【1日目】午後に新得町入り → 道の駅しんとくで地元食材を調達 → 新得温泉宿泊 【2日目】7:00 狩勝峠出発 → 佐幌岳日帰り登山 → 下山後に帯広へ移動 → 豚丼で締め
Travel Tips 冬の佐幌岳は完全な冬山装備が必要。 12本爪アイゼンかスノーシュー、ピッケルがあると安心。 出発前に新得町の天気予報を必ず確認すること。 視界不良の日は無理しない。 狩勝峠は風が強い日が多い。 防風ジャケットは必携。

佐幌岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間43分
水戸から 約10時間28分
前橋から 約10時間43分
高崎から 約10時間43分
甲府から 約11時間13分
備考 バス

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