帯広から車で40分ほど走ると、突然視界が開ける。 広大な十勝の原野の中に、静かな森が現れる。 六花の森は、お菓子メーカー・六花亭が作った庭園だ。 でも、それだけで片付けるには、あまりにもったいない場所だ。
六花の森のおすすめスポット
六花の森|花の中に、物語が溶けている
入口で900円払って、中に入る。
いきなり視界が変わった。
約7ヘクタールの森に、エゾリンドウ、ハマナス、オオバナノエンレイソウ。
六花亭の包み紙に描かれた花たちが、ここでは本物として咲いている。
「あ、この花か」と思った瞬間、包み紙の意味が初めてわかった気がした。
森の中には小川が流れていて、木道が続く。
歩くたびにギシギシと音がして、それがまた気持ちいい。
観光客はそれほど多くなく、静かだ。
ゴールデンウィーク明けの平日だったせいもあると思うけど、誰かと競うように見なくていいのがよかった。
奥に進むと、坂本直行の原画を展示した美術館がある。
六花亭の包み紙を描いた画家だ。
こじんまりした建物の中に、十勝の風景が描かれた作品が並んでいる。
派手さはないけど、しみじみとよかった。
六花亭・中札内美術村|隣に、もう一つの世界があった
六花の森に来たなら、すぐ隣の中札内美術村にも足を伸ばしてほしい。
入場料は別(600円)だけど、セット券(1,400円)を買えばお得だ。
ここでは主に坂本直行の作品と、六花亭が集めた現代アートが展示されている。
驚いたのは、展示空間の質の高さだ。
小さな建物がいくつも点在していて、それぞれが独立した美術館になっている。
森の中を移動しながら、違う作品と出会っていく感じ。
建物の設計も、どこか北欧を思わせる清潔感があった。
お菓子屋さんが作ったとは、正直思えないレベルだ。
カフェも併設されていて、六花亭のお菓子と飲み物が楽しめる。
「マルセイバターサンド」を外のベンチで食べた。
風が涼しくて、十勝の空が広くて、なんかもう、それだけで十分だ。
道の駅・なかさつない|帰り道に寄るべき場所
美術村から車で5分ほど走ると、道の駅「なかさつない」がある。
帰り道についつい寄った。
十勝産の野菜や乳製品が並んでいて、見ているだけで楽しい。
とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ。
値段が安くて、品質が高い。
東京のスーパーと比べると、ため息が出る。
特に押したいのが、ソフトクリーム。
十勝産の生乳を使ったやつで、1個350円だ。
しつこくなくて、でもコクがあって、あっという間に食べ終わった。
ここで地元の人が普通に買い物をしているのを見るのも、旅の醍醐味だ。
観光地感がなくて、むしろほっとした。
六花の森から帯広へ戻る途中に、自然と寄れる位置にある。
時間があれば、ここでゆっくりしてから帰るのをおすすめしたい。
モデルコース
六花の森への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →