北海道

利尻ふれあい温泉

温泉自然街歩き

フェリーを降りた瞬間、利尻山がそこにいた。 雲ひとつない冬の空に、白く積もった頂が突き刺さっている。 島の空気は冷たくて、鋭くて、少し痛い。 そんな体が芯から冷え切ったとき、温泉の存在がじわりと効いてくる。 利尻ふれあい温泉は、そういう場所だ。

Best Season 夏(7〜8月)はウニと登山目的の観光客が多い。 冬(2〜3月)は人が少なく、雪の利尻山が圧倒的に美しい。 フェリーの欠航リスクを受け入れられるなら、冬こそ本番。

利尻ふれあい温泉のおすすめスポット

01

利尻ふれあい温泉|あの山を見ながら、体がほどけていく

入浴料は600円。

フロントで料金を払って、脱衣所に向かう。

建物自体は大きくない。

でも窓の外に広がる景色が、すべてをひっくり返す。

湯船に浸かると、正面に利尻山が見える。

雪をかぶった山頂が、湯気の向こうにぼんやり浮かんでいる。

この眺めのために来た。

お湯はナトリウム塩化物泉。

ぬるっとした感触が肌に残る。

体の芯からじわじわ温まる感じで、フェリーの甲板で冷えた骨まで戻ってくる気がした。

平日の午後2時ごろに入ったら、地元のおじさんが2人いるだけだ。

観光客でごった返している感じはまったくない。

島の人たちの日常に、少しだけ混じれた気がした。

露天風呂もある。

外気はマイナス近いのに、湯温が高いから全然寒くない。

むしろ頭が冷えて気持ちいい。

冬の利尻でしか味わえない感覚だ。

■ 利尻ふれあい温泉 住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字港町 料金:大人600円・子ども300円 営業時間:13:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:毎週火曜日 アクセス:鴛泊フェリーターミナルから車で約5分
地図で見る →
02

鴛泊港周辺の冬の街歩き|人がいない分だけ、島が見える

温泉の前後に、港周辺を歩いた。

冬の鴛泊は静かだ。

夏は観光客でにぎわうらしいが、2月はほぼ地元の人しかいない。

商店の半分はシャッターが閉まっている。

でもそれが寂しいというより、島の本音を見ている感じがした。

港に出ると、利尻山が正面にある。

写真で何度も見た構図が、そのまま目の前にある。

スマホを出すのも忘れて、しばらく立っている。

雪が積もった道路を歩くと、長靴が必要だと痛感する。

防水のトレッキングシューズで来たが、それでも足先が冷えた。

冬に来るなら、靴だけは妥協しないほうがいい。

ペシ岬への遊歩道は冬季閉鎖中だ。

残念だったが、代わりに夕暮れ時の港から見た山が忘れられない。

オレンジ色の光が雪面に反射して、山全体が燃えているみたいだ。

5分足らずで消えた。

そのためだけに、また来てもいいと思っている。

■ 鴛泊港周辺エリア 住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊 料金:無料(散策のみ) アクセス:鴛泊フェリーターミナルから徒歩すぐ 備考:冬季は一部遊歩道閉鎖あり。長靴または防水ブーツ必須
地図で見る →
03

島の食堂で食べた夜|ウニは夏だけじゃない

温泉上がりに夕食を探した。

冬は営業している店が少ない。

港近くの食堂に飛び込んだ。

頼んだのはタコのから揚げ定食、900円。

メニューにウニはない。

それはそうだ、冬だから。

でも、タコがうまかった。

外はカリッと、中はもちっと。

東京で食べるタコとは別物だ。

隣のテーブルのおじさんが話しかけてきた。

「冬に来る観光客なんてめずらしい」と言っている。

そして「だからこそ島が見えるんだよ」とも。

利尻昆布を使った出汁の味噌汁が、体に染みた。

600円の温泉と900円の定食と、おじさんの一言。

その夜の利尻は、それで十分すぎた。

夏のウニ丼を目的に来る人が多いのはわかる。

でも冬にしか会えない島の顔が、確かにある。

■ 鴛泊エリアの飲食店 住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊周辺 備考:冬季は営業店舗が大幅に減少。事前に電話確認を推奨。 営業時間:店舗により異なる(18:00〜20:00ごろが夕食ピーク) アクセス:鴛泊フェリーターミナルから徒歩5分圏内
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 稚内発フェリー(約1時間40分)→鴛泊港着→港周辺散策→利尻ふれあい温泉(約1時間)→夕食→フェリーで稚内へ。日帰りは移動がタイト。冬のフェリーダイヤは要確認。
1 Night 1日目:稚内からフェリー→鴛泊着→チェックイン→ふれあい温泉→夕食。2日目:早朝に港から利尻山を眺める→島内ドライブ→昼食→フェリーで稚内へ。1泊あると島の朝が見える。宿は早めに押さえること。冬は選択肢が少ない。
Travel Tips 冬のフェリーは欠航することがある。 稚内での予備日を1日作っておくと安心。 島内のレンタカーも冬季は台数が少ないので予約必須。 防寒は本州の感覚より2段階上を想定して。

利尻ふれあい温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間38分
水戸から 約12時間23分
前橋から 約12時間38分
高崎から 約12時間38分
名古屋から 約12時間42分
備考 バス

札幌の宿を探す

利尻ふれあい温泉へは札幌から日帰りがおすすめ

温泉旅館が中心。1泊2食プランがおすすめ。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →