丘の上に、花畑が広がっている。 風が吹くたびに、ラベンダーとセージの香りが混ざってくる。 十勝ヒルズは、帯広市街から車で20分ほどの場所にある。 これほどの規模の庭園が、観光地然としていないのが不思議だ。 人も多すぎず、静かで、ただ空と花と風だけがある。
帯広近郊に広がる、丘全体が庭園になった花の名所。夏が見ごろだ。ラベンダーなどの花畑が斜面を彩り、散策しながら十勝の景色を存分に楽しめる。近くのオーロラ牧場では黒毛和牛とジャージー牛を育てており、搾りたて生乳を使ったチーズやアイス作り体験が揃う。新栄の丘展望台に上がれば、パッチワーク状の農地と日高山脈を見渡せる。螺旋状の農道を歩くぐるぐるの丘では、登るにつれて農地の展開が立体的に変わる。拠点は札幌駅で、東京からは約9時間32分。見どころが点在するため、1泊してゆっくり巡りたいエリアだ。丘の上から続く、広大な農地の色彩。
十勝ヒルズのおすすめスポット
十勝ヒルズ|丘の上で、風に押されて立っている
入園料は大人800円。
ゲートをくぐると、一気に視界が開ける。
丘全体が庭になっている。
それが最初の印象だ。
ラベンダー、サルビア、ひまわり。
季節によって表情がまったく変わる。
訪れたのは7月の午前10時ごろ。
まだ人が少なくて、庭をほぼ独り占めできる。
丘の頂上まで歩いて15分ほど。
傾斜があるので、スニーカー必須。
上からの眺めが圧倒的だ。
十勝平野が広がって、どこまでも畑が続いている。
「北海道ってこういうことか」と、腑に落ちた瞬間がある。
その感覚に近い場所だ。
カフェも併設されていて、テラスで十勝牛乳のソフトクリームを食べた。
400円で、濃くて、ちゃんとうまかった。
ガーデンカフェ|景色を食べるような、テラスの時間
カフェは庭の中腹にある。
建物自体は小さいけれど、テラスが広い。
頼んだのは十勝産小麦のパンケーキとコーヒー。
1,200円ほど。
生地がしっかりしていて、甘さが控えめだ。
目の前には花畑と、その向こうに十勝平野。
なんでもない時間が、やけにゆっくり流れた。
ランチタイムは混む。
11時前に入るのがいい。
12時を過ぎると、テラス席の争奪戦になる。
地元の人も来ている。
観光客だけの場所じゃないのがよかった。
スタッフも押しつけがましくなくて、居心地がいい。
コーヒーのおかわりを勧めてくれたのが、さりげなくて好きだ。
夕暮れの丘|17時以降の静けさが、本番だ
閉園は18時。
17時を過ぎると、訪れる人がぐっと減る。
その時間帯に、もう一度丘を登った。
光が横から差してきて、花の色が変わる。
昼間と別の場所みたいだ。
ラベンダー畑の列が、夕陽を受けて紫から金色に見えた瞬間があった。
カメラを持って来ていたのに、しばらくシャッターを押せない。
観光地の「映えスポット」とは違う。
誰かに見せたいというより、自分でずっと見ていたかった。
帯広に泊まるなら、ここは夕方に来てほしい。
朝来て、一度市内に戻って、夕方また来てもいい。
それだけの価値がある時間帯だ。
モデルコース
十勝ヒルズへの行き方
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