北海道

南部陣屋

観光自然

地図を見ても、ピンと来ない。 北海道の内陸、二戸郡の山あいに「陣屋」という言葉が残っている。 幕末、南部藩がここに設けた出張所の跡。 ひっそりと、でも確かに、歴史の重みが地面の下に染みついている。 誰も教えてくれなかった場所が、いちばん刺さることがある。

Best Season 6月〜9月がベスト。 緑が濃く、気温も動きやすい。 紅葉シーズンの10月上旬も美しい。 冬は積雪で陣屋跡へのアクセスが難しくなる場合がある。

南部陣屋のおすすめスポット

01

南部陣屋跡|草の匂いと、消えかけた歴史が混ざり合う場所

駐車場から歩いて3分もかからない。

なのに、着いた瞬間に空気が変わった。

木々に囲まれた敷地に、土塁の跡がのこっている。

高さは1メートルほど。

でも、それが江戸時代からそのままだと、足がすくんだ。

案内板は1枚だけ。

観光地化されていない、という言い方もできるけど、それが逆に正直でよかった。

整備された遊歩道を進むと、かつて建物があったとされる平地に出る。

夏に来たのは正解だ。

草が青くて、蝉の声がうるさくて、でもその賑やかさの中に静けさがあった。

観光客は、滞在中に3組しか会わない。

それぞれが、それぞれのペースで歩いている。

南部藩がここに陣屋を置いたのは1855年ごろ。

蝦夷地の警備強化を目的にした出先機関だったという。

その事実を知ってから歩くと、景色の見え方が変わった。

■ 南部陣屋跡 住所:北海道上磯郡知内町(現地案内板参照) 料金:無料 営業時間:見学自由(日没後は足元注意) 駐車場:あり(無料)
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02

周辺の自然|陣屋を包む、北海道らしい森の話

陣屋跡を出たあと、そのまま周辺を歩いた。

舗装されていない道が続いている。

まず驚いたのが、木の密度だ。

本州の雑木林とは違う。

もっと太くて、間隔が広くて、1本1本が主役みたいに立っている。

朝9時ごろに着いたのが、結果的によかった。

光が斜めに差し込む時間帯で、葉っぱの隙間から差す朝日が異常にきれいだ。

思わず15分くらい同じ場所で立ち止まっている。

6月の北海道は、本州より2〜3℃低い。

長袖を持っていって正解だ。

朝は特に冷える。

鳥の声がよく聞こえる。

名前はわからないけど、聞いたことのない鳴き声が多かった。

あとで調べたらアオジという鳥らしい。

観光というより、散歩だ。

でも、その散歩がいちばん記憶に残る。

■ 南部陣屋周辺の自然エリア 住所:北海道上磯郡知内町周辺 料金:無料 備考:トレッキングシューズ推奨。トイレは事前に済ませておくこと。熊出没情報は事前に町役場HP等で確認を。
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03

知内温泉|陣屋の帰り、体ごと沈める古湯

陣屋から車で約20分。

知内温泉がある。

北海道最古の温泉のひとつと言われている。

鎌倉時代に発見されたという記録が残っているらしい。

内装は古い。

脱衣所のロッカーが昭和のままだ。

でも、そこがよかった。

リニューアルされた温泉より、時間が染みついている場所の方が好きだから。

泉質はナトリウム塩化物泉。

ぬるっとした感触で、肌に膜が張るような感覚があった。

お湯の温度は42℃くらい。

熱めが好きな人にはちょうどいい。

露天風呂から見える山が、また良かった。

木々がそのまま迫ってきているような景色で、温泉に入りながら森の中にいる感じがした。

入浴料は600円だ。

観光客向けの値段設定じゃない。

地元の人が普通に使っている温泉、という空気があった。

それが居心地よかった。

■ 知内温泉ユートピア和楽園 住所:北海道上磯郡知内町湯の里208 料金:大人600円(2024年時点、要確認) 営業時間:10:00〜21:00(季節変動あり、要確認) TEL:01392-5-5500
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モデルコース

Day Trip 午前9時に南部陣屋跡へ→周辺を1時間散策→昼食は知内町内の食堂→午後2時に知内温泉でゆっくり入浴→夕方に函館方面へ戻る。
1 Night 1日目:函館から車で1時間、昼前に南部陣屋着→周辺の森を午後までゆっくり散策→知内温泉に宿泊。2日目:朝風呂→朝食後に松前城方面へ移動→松前の桜並木や松前城を見学して函館へ戻る。
Travel Tips 熊対策として鈴か笛を持参すること。 トイレは温泉施設以外ほぼない。 電波が入りにくいエリアもあるので地図はオフラインでも見られるようにしておくと安心。 季節外れの5月でも残雪がある年があるので足元は万全に。

南部陣屋への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約7時間49分
水戸から 約8時間34分
前橋から 約8時間49分
高崎から 約8時間49分
名古屋から 約9時間2分
備考 バス

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南部陣屋へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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