標高1,178m。 そこに立つと、羊蹄山がすぐそこにある。 喜茂別岳は、登山者の間でもまだ「知る人ぞ知る」山だ。 冬、雪に埋もれた尾根を歩いていると、静寂がそのまま空気になる。 誰もいない。風の音だけ。 その孤独が、たまらなく好きだ。
喜茂別岳のおすすめスポット
喜茂別岳登山口|夜明け前、ここから始まる静かな戦い
冬季の登山口は中山峠側からのアプローチが基本になる。
駐車スペースは5〜6台ほど。
早朝5時台に着いても、すでに先行者のトレースがあったりする。
そういう山だ。
スタートしてすぐ、樹林帯に入る。
足元はラッセルか、運が良ければ締まった雪。
どちらになるかで、体力の消費がまるで違う。
冬装備はしっかり揃えていくこと。
スノーシューかスキー、12本爪アイゼン、ピッケル。
持っていって損はしない。
標高差は約600m。
数字だけ見ると「まあいける」。
でも実際の急登は、数字以上にくる。
息が上がって立ち止まった瞬間、木の隙間から羊蹄山が見える。
それだけで、また歩けた。
喜茂別岳山頂|360度、言葉が出ない
山頂に出た瞬間、視界がひらける。
それまでの樹林帯がうそみたいに、空しかない。
羊蹄山が正面にドンと構えている。
距離にして約10km。
こんなに近く見えるのか。
洞爺湖も見える。
噴火湾も、天気が良ければ見える。
この日の気温はマイナス12度。
風が強い日は体感でマイナス20度を超えることもある。
停滞は危険だとわかっていても、しばらく動けない。
それくらい、景色が引き留めてくる。
山頂標識は小さい。
主張しない。
でも確かにそこにある。
写真を撮って、行動食を一口食べて、また下山を始めた。
帰り道のほうが、不思議と長く感じる山だ。
中山峠 道の駅|下山後の定番、あげいもで生き返る
下山してそのまま車に乗って向かう場所がある。
中山峠の道の駅だ。
登山口から車で10分もかからない。
ここの「あげいも」は有名だ。
1本200円。
ホクホクのじゃがいもに、サクッとした衣。
凍えた体に、じんわりと染みる。
3本食べた。
後悔はしていない。
建物の前から見える羊蹄山も、また格別だ。
山頂から見た羊蹄山とは違う角度。
下から見上げる羊蹄山は、やっぱりでかい。
冬はトイレや施設が一部制限されることもある。
開店は9時から。
下山後のタイミングと合わせて計画しておくと、待たずに済む。
温かい飲み物もある。
コーヒーを片手に、山の余韻に浸る時間がいちばん好きだ。
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喜茂別岳への行き方
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