層雲峡から車で15分。 そこに、ひっそりと湯煙が立ちのぼる場所がある。 塩別温泉。 知る人ぞ知る、という言葉がこれほど似合う温泉地もない。 冬は雪に埋もれ、静寂しかない。 それがいい。 ただ湯に浸かって、森を眺めて、何も考えない時間のために来る場所だ。
塩別温泉のおすすめスポット
塩別つるつる温泉|肌がとろける、という感覚を初めて知った
「つるつる」という名前を軽く見ている。
そういう名前の温泉、よくある。
そう思っていたのに。
湯船に入った瞬間、手がぬるっとした。
ぬるっ、ではなく、とろっ、に近い。
ナトリウム・炭酸水素塩泉。
pH8.8のアルカリ性。
肌の表面がやわらかく溶けていくような感覚が、湯を出た後もしばらく続いた。
内湯は広い。
露天風呂は雪景色に面している。
2月に入ったとき、湯気の向こうに樹氷が見える。
あれは本当に反則だ。
地元の人と観光客が混在していて、どちらにも馴染む空気がある。
大きすぎず、小さすぎず。
ちょうどいい規模感が居心地よかった。
日帰り入浴は600円。
タオルは持参した方がいい。
朝10時から夜10時まで開いている。
塩別の森|マイナス15度の朝、誰もいない雪道を歩いた
宿を7時に出た。
温度計はマイナス15度を指している。
息が白いどころか、鼻の中が凍る感覚があった。
塩別温泉周辺には、整備された散策路がある。
ほんの1〜2kmのコースだが、冬は別世界になる。
雪が積もった木々が、朝日を受けて光っている。
足音だけが聞こえる。
自分の呼吸だけが聞こえる。
途中、エゾシカの足跡があった。
新しい。
さっきまでここにいたんだ、と思うと、急に森が生きている感じがした。
観光地化されていない分、道標は少ない。
地図を宿でもらっておくこと。
1月から2月は日が短い。
15時を過ぎると急に暗くなる。
午前中に歩くのが正解だ。
夏は緑が深く、キノコや山菜が採れるらしい。
そちらも気になっている。
層雲峡氷瀑まつり|車で15分、別世界がある
塩別から車で15分走ると、層雲峡に着く。
2月限定の「氷瀑まつり」が目当てだ。
想像と、全然違った。
氷でできたトンネル、氷の祭壇、夜はライトアップされる。
高さ数メートルの氷柱がいくつも並んでいて、近づくと冷気が肌を刺す。
入場料は600円。
夜の部は17時から21時。
昼と夜で全く別の顔になる場所だ。
夜に行くと正解だ。
青と白のライトが氷に反射して、非現実的な空間になっている。
「きれい」という言葉しか出てこない。
塩別に泊まって、夜に層雲峡へ行く。
この組み合わせが一番いい。
氷瀑を見た後に温泉に入る。
体が冷えれば冷えるほど、湯の温かさが染みた。
駐車場は無料。
週末は混むので17時前に到着がおすすめ。
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塩別温泉への行き方
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