地平線まで、まっすぐ一本の道が続いている。 終わりが見えない。 でも、確かにそこにある。 北海道・斜里町のこの道を初めて見たとき、言葉が出ない。 全長約18km。 ただ真っすぐなだけの道が、なぜこれほど人を引き寄せるのか。 来てみて、初めてわかった。
天に続く道のおすすめスポット
天に続く道|朝6時、誰もいない道に立った
早朝に行くことを強くすすめる。
午前6時、展望台に着いたとき、車は1台もない。
静寂の中に、あの道があった。
全長18.6km。
国道334号線と244号線が重なるこの直線は、地図で見るとただの線だ。
でも実際に立つと、全然ちがう。
緩やかな丘の起伏が道を持ち上げて、空へ向かっているように見える。
晴れた日は、道の先が空に溶け込む。
だから「天に続く道」という名前がついた。
展望台は小高い丘の上にある。
階段を20段ほど上ると、視界が一気に開ける。
その瞬間が、本当にくる。
観光客が増える9時以降は、展望台に列ができることもある。
早起きして来た甲斐があった、と心から思った。
秋には、道の両側に白樺と黄金色の畑が広がる。
その季節に来られたのは、運がよかったと思っている。
道の駅 うとろ・シリエトク|腹が減ったら、ここに来る
天に続く道から車で約40分。
知床半島の入口、ウトロ地区にある道の駅だ。
観光の拠点として使い勝手がいい。
トイレ・食事・お土産、全部ここで済む。
ここで食べたのは、鮭いくら丼。
価格は1,800円前後。
北海道の相場としては、むしろ安い方だ。
朝9時の開店直後に入ったら、まだ静かだ。
11時を過ぎると観光バスが来て、食堂に列ができ始めた。
早めの行動が正解だ。
施設内には知床の自然に関する展示コーナーもある。
ヒグマの出没情報がリアルタイムで掲示されていて、妙にリアルだ。
ウトロ周辺を歩くなら、熊鈴は本気で必要だ。
売店でも売っているので、持っていない人はここで買うといい。
知床五湖や知床岬と組み合わせると、1日じゃ足りない。
それでも、まずここに寄ることをすすめる。
夕陽の展望台(第一展望台)|18時、道が燃えた
もう一度、夕方に戻ってきた。
同じ道なのに、全然ちがった。
18時ごろ、西日が道に差し込む。
道路のアスファルトが橙色に染まって、空に向かって伸びていく。
朝は静かな感動だったのに、夕方は胸が痛くなるような景色だ。
どちらがいいとは言えない。
どちらも本物だ。
夕方の展望台には、三脚を立てたカメラマンが5〜6人いた。
皆、無言で西の空を見ている。
日没の時間は季節で大きく変わる。
夏は20時近くまで明るい。
秋分を過ぎると、17時台にはもう沈む。
事前に日没時刻を調べてから動いた方がいい。
三脚がなくても、スマホで十分きれいに撮れた。
手すりに乗せると安定する。
この景色を見るためだけに、北海道まで来てよかった。
本気でそう思った。
帰りの車の中、しばらく誰とも話せない。
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天に続く道への行き方
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