北海道最古の神社、と聞いても正直ピンとこない。 でも、江差の坂道を上って鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。 潮の匂いと、杉の葉の匂いが混ざる。 観光地っぽさがまったくない。 ここは、ずっと前から、ここにある場所だ。
姥神大神宮のおすすめスポット
姥神大神宮|坂の上に、400年前から続く静けさがある
創建は1447年。
北海道最古の神社と言われている。
江差の中心部から歩いて10分ほど。
急な石段を上がると、境内がひらける。
正直、派手さはない。
でかい建物も、観光向けの売店もない。
あるのは、古い木々と、よく手入れされた社殿だけ。
それがいい。
平日の午前中に訪れたら、参拝者は3人だけだ。
静かすぎて、自分の足音が気になるほど。
拝殿の前に立つと、なんとなく背筋が伸びた。
理由はうまく説明できない。
ただ、そういう場所だ。
境内から見おろすと、江差の街と日本海が見える。
この景色を、何百年もの人が同じ場所から見てきたんだと、妙に胸に来た。
姥神大神宮渡御祭|毎年8月、街全体が祭りになる
8月9日〜11日の3日間、渡御祭が行われる。
13台の山車が街を練り歩く、北海道最古の祭りだ。
実際に祭りの時期に来てみた。
前日から街の雰囲気が違う。
路地に山車が飾られ、鳴り物の音が遠くから聞こえてくる。
当日は朝9時頃から山車が動きはじめる。
江差の細い坂道を、大きな山車が通る。
正直、あんな狭い道をよく通れるな。
山車を引くのは地元の人たちだけ。
よそ者の観光客は見るだけ。
でもそれが清々しかった。
ここは地域の祭りで、観光イベントじゃない。
そのくっきりした線引きが、かえって祭りの本気度を感じさせた。
見物場所を確保したいなら、11時前には現地に着いていたほうがいい。
江差の街並み|神社の帰り道に、もう一つの時間が待っている
姥神大神宮から坂を下りると、江差の古い街並みが続く。
かつてニシン漁で栄えた港町の面影が、そこかしこに残っている。
「いにしえ街道」と呼ばれるエリアは、徒歩で15分ほど歩ける距離。
古い商家や蔵が並ぶ通りで、観光地化されすぎていない。
昼どきは「浜乃家」でニシンそばを食べた。
800円。
甘辛く炊かれたニシンが乗った、シンプルなそば。
これが、妙においしかった。
江差は函館から車で約2時間。
決して近くはない。
でも、神社と祭りと街並みと飯、全部まとめて体験すると、来た意味が体に入ってくる。
日帰りより、1泊した方が絶対いい。
夕方の海と、翌朝の神社の空気は、昼間とまったく違う顔をしている。
モデルコース
姥神大神宮への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →