北海道

宿弗山

自然絶景

標高1,058m。 名前を聞いて、読み方すらわからない。 「しゅくふつやま」と知ったのは、現地に着いてからだ。 積丹半島の奥、積雪期にしか見えない景色がある。 わざわざ冬に来る人だけが知っている場所。 そういう山が、北海道にはまだある。

Best Season 12月〜3月の積雪期が最適。 晴れた日の山頂から見る積丹ブルーと雪の稜線の組み合わせは、冬限定の景色だ。 3月になると雪が締まり、歩きやすくなる。

宿弗山のおすすめスポット

01

宿弗山|雪の斜面に、誰の足跡もない

登山口に着いたのは朝7時半。

気温はマイナス12度だ。

駐車スペースに車は1台もない。

完全に、貸し切りだ。

スノーシューを履いて歩き始める。

新雪が深くて、ひざ下まで沈む。

静かすぎて、自分の呼吸だけが聞こえる。

樹林帯を抜けると、視界が一気に開けた。

積丹ブルーの海と、白い稜線が重なる。

その瞬間、思わず立ち止まった。

写真で見たことがある構図だったが、実物はスケールが全然違う。

山頂まで約3時間。

きつい急登が1か所ある。

アイゼンは必須だ。

チェーンスパイクだと途中で心が折れる。

頂上では風が強くて、5分も立っていられない。

でも、その5分で十分だ。

神威岬まで見渡せる景色は、冬にしかない。

■ 宿弗山 住所:北海道積丹郡積丹町 登山口:余別川林道終点付近(冬季はアクセス要確認) 標高:1,058m 登山所要時間:往復約6〜7時間 入山料:無料 ※冬季登山は経験者向け。単独入山は推奨されていない
地図で見る →
02

余別温泉|下山後の体が、溶けていく

下山してすぐに向かった先は、余別温泉だ。

登山口から車で約20分。

山で冷え切った体を、早く沈めたかった。

施設は小さい。

ロビーも、脱衣所も、こぢんまりしている。

でも湯船に入った瞬間、全部どうでもよくなった。

ナトリウム塩化物泉、無色透明。

温度は41度ほどでちょうどいい。

足の指先まで、じわじわと温まってくる感覚がある。

平日の午後2時、先客は地元のおじさんが1人だけ。

「今日、山に行ったの?」と聞かれた。

地元の人には、わかるらしい。

入浴料は500円。

タオルは持参が無難だ。

シャンプーや石けんは置いてあった。

窓の外は雪。

湯気の向こうに、白い木々が見える。

この時間だけで、来た価値がある。

■ 余別温泉 住所:北海道積丹郡積丹町余別町 営業時間:10:00〜21:00(季節により変動あり) 定休日:不定休(事前確認を推奨) 入浴料:大人500円 駐車場:あり(無料)
地図で見る →
03

神威岬|冬の岬に、観光客はいない

宿弗山の帰り道に寄った。

夏は駐車場が満車になる有名スポットだ。

でも2月の平日、ゲートは閉まっている。

冬季は遊歩道への立ち入りが規制されている。

それでも、駐車場から見える景色だけで十分だ。

灰色の空と、荒れた日本海。

夏とは全然違う顔をしている。

岬の先端に向かって、岩が連なっている。

人がいないから、スケール感が正直に伝わってくる。

観光地の賑やかさが剥がれると、こういう場所の本質が出る。

風速は体感で15m以上あった。

まともに立っていられない。

5分で退散した。

でも、あの荒涼とした景色は、夏には絶対に見られない。

冬に積丹に来た人だけが見られる神威岬がある。

それだけで、真冬に来た意味があった。

■ 神威岬 住所:北海道積丹郡積丹町神岬町 遊歩道:冬季閉鎖(例年11月〜4月頃) 駐車場:無料(冬季も利用可) 入場料:無料 アクセス:余別温泉から車で約15分
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 7:30 登山口出発 → 10:30 山頂 → 13:30 下山 → 14:00 余別温泉(90分)→ 16:00 神威岬駐車場から景色を眺める → 17:00 帰路
1 Night 【1日目】小樽または余市に前泊 → 早朝移動し7:30登山開始 → 13:30下山 → 余別温泉でゆっくり回復 → 積丹町内で宿泊 【2日目】神威岬・島武意海岸を散策 → 積丹でウニ丼(夏季限定)または海鮮を食べて帰路
Travel Tips 冬の宿弗山は単独入山を避けること。 GPSアプリ(ヤマップ等)は必須。 トレースがない日は道迷いリスクが高い。 前日に天気予報を必ず確認。 積丹町内の宿は少ないので早めの予約が必要だ。

宿弗山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間13分
水戸から 約9時間58分
前橋から 約10時間13分
高崎から 約10時間13分
名古屋から 約10時間41分
備考 バス

札幌の宿を探す

宿弗山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →