北海道に、こんな山があったのか。 標高わずか171m。 でも、そこから見えた景色は、忘れられない。 冬の射的山は、音がない。 踏みしめる雪の音だけが響く。 それだけで、もう十分だ。
射的山のおすすめスポット
射的山|雪に埋まった山道を、ひとりで登る
登山口に着いたのは朝9時ごろ。
気温はマイナス8度だ。
駐車スペースに車を停めると、ほかに人影はない。
それがちょっと不安で、でも正直うれしかった。
山道は整備されている。
だけど冬は完全に雪に覆われていて、踏み跡だけが頼り。
アイスバーンになっている箇所が数か所あった。
軽アイゼンは絶対に持っていくべきだ。
頂上まで約20〜30分。
息が白くなる。
足元に集中していると、ふいに視界が開ける。
その瞬間がくせになる。
山頂には小さな看板があるだけ。
ベンチもない。
観光地っぽさがまったくない。
だからこそ、自分だけの景色に感じた。
山頂の絶景|白と青だけの世界が広がっている
山頂に立つと、視界が一気に広がる。
余市の町並みが白く沈んでいた。
遠くにはニセコの山々。
晴れていれば積丹半島も見える。
その日は快晴だ。
空の青が、やたらと濃かった。
雪原と青空だけ。
色が、2色しかない。
スマホを取り出しても、うまく撮れない。
写真に収まらない広さがある。
しばらくそのまま立っている。
たぶん5分以上、何もせずに。
風が強い日は体感温度がぐっと下がる。
防風性のあるアウターは必須。
でも、その寒さも含めて気持ちよかった。
都市の喧騒とか、SNSとか、そういうものが遠くなる感覚。
ここに来るためだけに北海道に来てもいい。
余市の街|下山後は、ウイスキーと海産物で体を温める
下山したら、体が冷えている。
足先の感覚がほぼない。
余市といえばニッカウヰスキー。
蒸溜所は射的山から車で約10分。
見学は無料で、所要時間は1時間くらい。
歴史的な建物が敷地内に並んでいて、雰囲気がある。
ウイスキーの試飲もできる。
冬の冷えた体に、じわっと染みた。
昼ごはんは、蒸溜所近くの食堂へ。
ウニやカキ、タコが有名な余市の海産物。
海鮮丼を頼んだら1,800円。
安くはないけど、納得の味だ。
射的山は、その名前のせいか知名度が低い。
だけど、それが逆にいい。
人が少ない山で、北海道の冬を、静かに感じられる。
そういう旅が好きな人には、刺さる。
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射的山への行き方
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