旭川から車で30分ほど走ると、 いきなり視界が開ける。 丘の上に続く一本道。 その先に、北海道らしい空が広がっている。 「ここで合ってる?」と思うくらい、何もない。 その何もなさが、正解だ。
就実の丘のおすすめスポット
就実の丘|何もないのに、どこにも行けなくなる道
舗装されていない農道が、丘の稜線に向かって伸びている。
両側はひまわり畑か、麦畑か、季節によって全然違う顔になる。
訪れたのは8月の朝9時ごろ。
光がまだやわらかかった。
車を路肩に止めて、外に出た瞬間、風の音しかしない。
人もいない。
売店もない。
看板すら、ほとんどない。
それなのに、足が動かなくなる。
スマホを出して、撮って、また眺めて。
それを何回繰り返したか分からない。
丘の頂上まで歩くと、旭川の街並みと大雪山系が一緒に見える。
この景色を知らずに北海道を旅してたのか、と少し悔しくなった。
入場料はゼロ円。
そのくせ、記憶への食い込み方が深い。
早朝の丘|6時に来たら、世界が全部もやがかかってた
2回目に訪れたのは翌朝6時前。
まだ太陽が低い時間帯。
前日とは別の場所か。
霧が谷間に溜まって、丘だけが浮かんでいた。
雲海とまでは言えないけど、それに近い光景が広がっている。
地元のカメラマンが三脚を立てている。
話しかけると「今日はまあまあ」とだけ言って、また黙って撮り続けている。
「まあまあ」でこれか。
光は刻一刻と変わる。
7時になると霧が引いて、緑の丘があらわれた。
まるで舞台転換みたいだ。
早起きは絶対に損しない場所。
旭川市内から車で30〜40分あれば着く。
アラームを5時にセットする価値は、間違いなくある。
ひまわり畑の時期|黄色が、丘を全部飲み込んでいた
7月下旬〜8月中旬、丘の周辺はひまわり畑になる。
これが想像の3倍くらい、すごかった。
一本道の両脇がひまわりで埋まって、道だけが続いている。
その道を歩くと、自分がひまわりに飲み込まれていく感覚になる。
高さは1メートルを超えるものも多い。
背丈ほどのひまわりに囲まれながら空を見上げると、
青と黄色しか世界にない。
観光農園ではないので、入場料はかからない。
ただし、畑に入るのはNG。
あくまで農家の畑だということを忘れずに。
ひまわりが一番の見ごろになる8月最初の2週間は、
朝から夕方まで何組かのカップルや写真家がやってくる。
それでも混雑と呼べるほどではなく、
「ちょうどいい人のいる場所」だ。
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就実の丘への行き方
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